またパシの話ですが(長引くなあ)、パシと中国の資金の間には中柏ジャパンというのがあります。
ここは、経営共創基盤という会社の子会社で、今回のパシの増資の話のために作ったみたいですが、この経営共創基盤の取締役の一人、菱田哲也という人は、以前からパシの社外取締役でもありますね(前にも書いたけど)。
そういうつながりで、このわけのわからない増資の話になったのでしょう。
つうか、それしか考えられへん。
経営共創基盤の代表取締役は、産業再生機構のCOOだった冨山和彦という人です。
それでですね、中柏ジャパンは何を考えているか、ということなのです。
普通に考えて、いまさらパシ自体を助ける理由は見当たらないんですよね。
アーバンの時も、パリバがわざわざ潰れかけの会社にただ300億出すのかよとずいぶん書きましたが、普通、ここまできたら助ける意味がないです。
債務超過で、物件はすべて担保に入ってますからね。
なのにいまだにお父さんしないのは、なぜでしょうね。
おそらく、リートなんでしょう。
普通、リート持ってるところは、他に譲ってからさようならするんですよね。
ここは、日レジと日コマ、二つのリートを人質にとって篭城してる雰囲気になってますが、やっぱり中柏ジャパンはリート狙いですよね。
だとすると、昨日書いたように一部入金して議決権を確保すると。
あとどうするか知らんけど。DIP型の会社更生法の手続きを申請するとか。
産業再生機構よろしく、切り売りするのか。
どうなるのかな。
まあ、普通に考えたら470億の入金は無理でしょう。
470億入ったって、今後利益が出せるところではないですからね。
会社としての信用がないわけだし。
それで、よくわからないのは、11月26日に増資の話が発表になったわけです。
470億の増資ということですからデューデリはしっかりやりますよね。
社外取締役もいるぐらいですし。
こういうことになるのはわかっていたはずではないのかなあ。
その場合、
(a)当連結会計年度末現在、当社の連結貸借対照表において債務超過となり東京証券取引所の定める市場第二部への指定替え基準に抵触すること、並びに、(b)前連結会計年度の決算訂正がなされること、につきましては、投資契約上の表明保証違反に該当し、本投資契約に基づく補償請求権を有する旨
の通知を中柏ジャパンより受けております。
これがおかしいんですよね。
わかっていたなら、最初から「投資契約上の表明保証違反」になることもわかっていたでしょう。
まあ、発表が11月26日ですから、決算期末日の直前なので、確定したものまではわからないけど。
それとも、今回はトーマツが鬼だっただけかな?
でも、ちゃんとデューデリかければわかるよね。
わからなかったなら、菱田哲也とかいう人も経営共創基盤もろくなものではないでしょ。
パシがいい加減な体質なのは、IRの出し方を見てもだいたいわかるよね。
しかし、経営共創基盤も大して変わらないのかと、そういうことですね。
もし、債務超過になるのをわかっていて押し通したとしたら、まったく論外ですね。
道義的な問題だけでは済まないかもしれないです。
債権者がたまらんよね。さっさと潰れてくれればすんなりと回収できたかもしれないのに。
11月の決算であれですから、今はもう大変なことになってるかもよ。
あと、ころっと変わりますが、アーネストワン、なんか今日(ていうか昨日)が決算発表の予定だった気がしますが、でませんでした。
もともと会社としては30日ではなかったかもしれないので、それは良いんですが、そのかわりに業績予想の修正が出ました。
当然、かなり悪いです。それもいいんですが、適時開示に出してないんですよね。
なんで?
会社のHPにニュースリリースとして出してるだけなんです。
普通、業績予想は適時開示に出すでしょ。
トラコミュ 株ってどうなの!?
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