マンシャフト発足から8年、ドイツ1部リーグ参加7年目のシーズンも最終節を迎える。今季はドイツプライムカップ初優勝を果たし、リーグ優勝も目前のところまで来ていた。最終節ブレーメン戦、勝てば国内2冠達成となる。
ベルリンの酒場ではサポーターたちで盛り上がっていた。金色の短髪男がビールの入ったジョッキを片手に盛り上がっている。
「もう勝つしかないね。勝ってマンシャフトのドイツ1部リーグ初優勝だよ!! いままで応援してきて良かったよ。こんな歴史的瞬間を見られるなんて、最高だね!」
彼の言うように、歴史的瞬間をサポーターに見せるためにも、勝たなければならない。ましてや、ホームでの試合なら尚更だ。スターティングメンバ―は以下の通り。
GKレンジング、DFメッツェルダー、バウアー、アレクサンダー・クリズペラ、MFヘイコ・ブツチャル、モリツ・フォルツ、マルク・アンドレ・クルスカ、ヤン・バーデ、パウル・フライアー、ポドルスキー、FWセバスティアン・フライス
8分、バウアーが前のフライスにボールを出すが、これはオフサイド。12分、フライスのシュートはGKに弾かれてCKのチャンスもメッツェルダーのヘッドはGKとDFに抑えられてクリア。25分、ブレーメンは右からミドルシュートもレンジングが正面でキャッチ。前半はマンシャフト優勢で試合を進めるのだが、0-0で後半へ。
49分、ブレーメンは前にボールを出すが、レンジングがエリアの外まで出て大きく蹴り出す。59分、フライアーが切り込んでシュートもGKに弾かれて、エリアまで上がって来たバウアーがスライディングボレーもGKに抑えられる。66分、ブレーメンはエリア内まで切り込むが、勢い余ってボールはゴールラインを割ってしまった。
77分、疲労の色が濃いメッツェルダーに替えてラウを投入する。87分、フライスがパスカットしてバーデ、フライスとボールが渡り、フライアーがダイレクトでミドルシュート。これをGKが弾いてCKでチャンスを得る。ショートコーナーからクリズペラがシュートし、こぼれ球に向かうバウアーだが、GKに抑えられる。
アディショナルタイムを過ぎて、中盤でのボールの攻防が繰り広げられる。主審が時計を見て、ホイッスルを口に持っていった。その直後に試合終了のホイッスルがマンシャフトスタジアムに鳴り響く。
実況「この瞬間、マンシャフトのリーグ初優勝が決定しました」
優勝の瞬間が分かった途端、選手たちが喜び、抱き合い、スタンドの観客に応える。選手たちのウイニングランが始まり、それが終わるとバウアーが優勝トロフィーを掲げた。
ベンチの前ではゼルベルガー監督がにこやかな表情で何度も頷くように喜びを噛みしめる。
スタンドで見ていたヴァントも感慨深そうに、その光景を見ていた。ヴァントの目からは光るものが僅かに流れている。
ヴァント(最後の試合は勝てなかったけど、マンシャフト発足から8年、ようやく1部リーグで優勝することができたんだ。これからもやるぞ。国内では常に常勝クラブにしてみせる。そして、ヨーロピアンリーグ優勝も必ず成し遂げるぞ)
マンシャフト、ドイツ1部リーグ初優勝
ドイツ1部リーグ第34節
マンシャフト 0-0 ブレーメン
MOMはバウアーが選ばれた。シュート数は9-1とマンシャフトが一方的に放っている。
ベルリンスタジアムでは2位ベルリンがドルトムントに2-1で競り勝っていた。ベルリンのイレブンはマンシャフトの引き分けを知り、惜しくも優勝に届かず、やり切ったけど仕方が無いといった感じだった。マンシャフトは負けていたら優勝を逃していたところである。
シェスター(ここ数年はマンシャフトとSCベルリンに遅れを取っていた。同じベルリンのクラブとして、どれほど悔しかったか。だが、我々は首位にも立った時もあったし、最後まで優勝争いした。来年こそはベルリンを優勝に導いてみせる)
【基本情報】 チケット料金 4000円
来場者数 40000人
【収入】 チケット収入 1億3800万
施設収入 7840万
【支出】 試合運営費 2020万
【合計】 1億9620万
【資本金】 48億9087万3366円