「ふきぼこ通信」

北アルプスの麓「安曇野松川村」から、季節の風にのせて発信していきます。

大北の災害地を歩く

2011-09-02 12:16:00 | こんなことをしてまーす(活動)

20118_001 9月2日(金) 8月31日に「仁科路研究会」で、大町山岳博物館専門員(信州大学名誉教授)の小坂共栄先生を講師に、「大北の災害地を歩く」ということでフォッサマグナや活断層・大平地すべり防止活動・稗田山くずれの状況を現地を見ながら説明していただきました。

 活断層の歴史と山や湖の美しい自然の理由、動く大地を自分の目で見て、説明を聞ける貴重な経験でした。写真は左から、20118_004青木湖は糸魚川静岡構造線が通っている。西は水深が深く東は佐野坂丘陵の礫岩が堆積して浅い。石器時代の遺跡が中段にある

20118_009_2 平成7年の7月と12月の土石流大災害のあった姫川。姫川左岸方面の地層は、来馬層の上に白馬大池火山岩層があり、その間に角礫層があって湧水を伴う粘土で、斜面崩壊となりやすい。要注意!!!!で、大平地すべりは小坂先生の提言で地滑りを調査し、排水による予防事業を展開中である20118_014_2 20118_020 20118_022

20118_026 大平地すべり地点は、幅750m・標高差が300mで融雪時期は4cmほど移動している。アメダス観測の横に排水の集水地もある。(国道から西に「大平地すべり」方面の山を見ました。山の上部の黄緑に平らな地点から下に広がっています。写真の右下方面には「小谷の道の駅」があります)

今年20118_032で災害から100年となる 「稗田山」大崩落の地。金谷橋。平成7年の大災害にも土砂が崩壊した。規模の大きな災害地を見て、自然の驚異を想いました。

 また、危険な自然の動きに気付き、予防対策に取り組まれる小坂氏等の活動の経過をお聞きすることができ貴重な経験になりました。 20118_031_2   20118_041_2 20118_042

20118_037_5 なら枯れが、山全体に広が20118_008_2って、まるで紅葉の様でした。