記念日・年中行事
○風邪の日
1795年のこの日、横綱・谷風梶之助が流感で現役のまま亡くなった。
なくなる10年ほど前に流感が流行している時に、「土俵の上でわしを倒すことはできない。
倒れるのは風邪にかかった時くらいだ」と語ったことから、この時に流行していた流感が「タ
ニカゼ」と呼ばれたが、後になって谷風の死因となった流感(御猪狩風)と混同された。
○とんちの日
とんちで有名な一休さん(一休宗純)から、「いっ(1)きゅう(9)」の語呂合わせ。
※青々忌
ホトトギス派の俳人・松瀬青々[まつせせいせい]の1937年の忌日。
「夕立は貧しき町を洗ひ去る」「山吹の水を引きたる苗代田」「苗代や月かすかなる水の闇」
□宵戎
十日戎の前日。
・十日ゑびす大祭(京都ゑびす神社)
午前9時:開門・招福まぐろ奉納 午前10時:宝恵かご社参(東映太秦映画村) 午後2
時:祭典執行 ☆夜通し開門
・祇園のえべっさん(京都八坂神社境内の北向蛭子社[きたむきえびすしゃ])
10:00~福笹の授与。15:00~:七福神を乗せた『えびす船』巡行、四条通りの祇園石
段下~烏丸通の間。
・岡山・吉備津神社のえびす祭(9:00~21:00)
商売繁盛・五穀豊穣などを祈願して、えびす様の記念品授与。
□愛知県・江南永正寺の大般若祈祷会(11:00~)
大般若経六百巻の経本を転読(ひらひらと操って読む)する古来から続く伝統行事。厄除
け、人生節目の祝いに、本年の福寿延長・諸縁吉祥を祈願する。
ヒトリシズカ(一人静)
【花言葉】 「静謐」「隠された美」
【概要】
ヒトリシズカ(一人静、学名:Chloranthus japonicus)はセンリョウ科チャラン属の多年
草。日本(北海道~九州)、朝鮮半島、中国東北部、シベリアに分布、主に林床の木陰に自
生する。
花の可憐な草姿を静御前に見立てて、花穂が1本なのでこの名前がある。近縁のフタリシ
ズカが花穂を2本以上出すのに対比させた。
属名のChloranthus(クロランサス)はギリシア語の「chloros(黄緑)+anthus(花)」が語
源である。この属の代名詞ともなっているチャランの花色が淡い緑黄色に見えることに因
む。種小名のjaponicus(ジャポニカス)は「日本産の」という意味である。
【特徴】
草丈10~30cmくらいで、1本で生えるのは稀で普通群生する。
地下から伸びた茎は赤紫色をしている。
葉は楕円形で、上のほうに向かい合わせに2組合計4枚の葉が輪生する。葉には光沢があ
り、縁には尖った鋸歯がある。
開花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつける。
ただし、糸状の花のように見えるのは雄蕊で、花弁、萼はない。
花後にできる実は核果(水分を多く含み中に種子が1つある)である。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8d/Chloranthus_japonic
・花のクローズアップ
http://kuromedaka-saitama.cocolog-
nifty.com/photos/uncategorized/2012/04/27/r0011167.jpg
・果実
http://kuromedaka-saitama.cocolog-
nifty.com/photos/uncategorized/2012/04/27/photo.jpg
【近縁種】
キビノヒトリシズカ(吉備一人静、Chloranthus fortunei)
ヒトリシズカとは異なり葉が展開してから花を咲かせる傾向がある。ヒトリシズカに比べて花
穂が一回り大きい。雄蕊の長さが1cmくらいあり、ヒトリシズカに比べ倍くらいあり葯の数も
4つと多く、ヒトリシズカの2つと区別できる。
http://blogs.yahoo.co.jp/edelweice/GALLERY/show_image_v2.html?
id=http%3A%2F%2Fimg5.blogs.yahoo.co.jp%2Fybi%2F1%2Fea%2F44%2
Fedelweice%2Ffolder%2F1649915%2Fimg_1649915_63432541_9%3F130
フタリシズカ(二人静、C.serratus)
1本の茎から花穂が複数出る。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Chloranthus_serratu
【詳しい育て方】
■季節・日常の手入れ
枯れた花はこまめに取り除いて株をきれいにする。
■日当たり・置き場所
樹木の下(林床)などに自生する植物。芽が出る頃~花が咲き終わるまではよく日の当たる
場所に置く。それ以降は強い日射しを避けた明るい日陰が適している。夏の強い日射しは
葉を傷め生育を弱らせる。秋以降は地上部が枯れて地下茎の状態で冬を過ごす。耐寒性も
あり凍らせなければ大丈夫なので、冬は棚下などに置くとよい。
■水遣り・肥料
乾燥を嫌う。春~秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える。特に真夏は乾
きやすいので、水切れさせないように水遣りの際鉢の周りにも水をまくなどの工夫をする。
強い乾燥状態におかれると、株が傷んで生育が弱る。地上部が枯れてしまった冬の休眠期
も完全に乾かないよう、土を軽く湿らす程度にときどき水を遣るのを忘れないようにする。
さほど肥料はほしがらないが、株が太るとそれだけ株も充実し、花数も増えるので、ある程
度の肥料は必要である。肥料は花が咲いた後5月上旬頃、秋に涼しくなってくる9月中旬以
降の年2回が基本で、骨粉と油かすの固形肥料をを1回ずつ適量与える。同時に十日に1
回カリ分の多い液体肥料を併用しても効果的である。
■用土
水はけがよく、有機質に富んだ土が適している。赤玉土小粒4:軽石砂4:腐葉土2の割合で
混ぜた土を使用する。
■植え替え・植え付け
根茎が地中を横に伸びて大きくなっていく。根茎が生長して窮屈になった株は一回り大きな
鉢に植え替える。小さな鉢に根がぎゅうぎゅうに詰まっている状態では生育もよくない。植え
替えは休眠期ならいつでも可能であるが、晩秋11月頃が適期である。植え替える祭には芽
先を傷めないように気をつける。乾燥に弱いので、根を掘り上げた状態で放置しておかずす
ぐに植え付ける。
■ふやし方
株分け、タネでふやすことができる。
株分けは植え替えと同時に行う。2~3芽ついた状態で根茎を切り分け分けて植え付ける。
株分けでの増殖は基本的に大きく生長した株で行う。まだ根茎が小さくて芽の数が少ない
場合、株分けは行わず一回り大きな鉢に植え替え大きく育てた方がよい。
タネまきは花後にできたタネを採取してすぐにまく(「とりまき」と言う)。とりまきだと比較的よ
く芽を出す。
■かかりやすい病害虫
ヨトウムシは主に葉を食害する害虫である。食欲旺盛で放っておくと植物が丸裸にされる。
昼間は土中に潜って見つけにくいので、夜間に調べて見つけ次第捕殺する。
■まとめ
春は日当たりのよい場所、それ以降は明るい日陰で
肥料は基本年2回
休眠期も極端な乾燥には気をつけて水を与える