記念日・年中行事
◎元日(New Year’s Day)
新年の幕開けの日。「年のはじめを祝う」国民の祝日。
1948年7月公布・施行の祝日法によって制定された。
◇元旦
「旦」は「日の出・朝」の意味で、「元旦」とは1月1日の朝を指す。
◇正月[しょうがつ、しょうがち]
「正月」とは本来、旧暦の1月の別名である。改暦後は新暦1月を意味することもある。各暦
の年初のことで、文化的には旧年が無事に終わった事と新年を祝う行事である。正月飾りを
し、正月行事を行ったり正月料理を食べたりして、盛大に祝う。
現在は「三が日」または「幕の内」(1月1日~15日または~7日)と混同して使用することが
多いが、1月31日までが正月である。
◇初詣
年が明けてから初めて神社仏閣に参拝すること。
氏神様やその年の恵方(2014年:東北東やや右)の社寺にお参りをして、その年の無事と
平安を祈る。「恵方[えほう]」とは、その年の福徳を司る神「歳徳神[さいとくじん]」の所在す
る方角のことである。
昔は大晦日の夜に社寺にお参りをし一度家に戻り、元日の朝になって再び参拝していたが
、今では大晦日の夜から出かけて行って、社寺の境内で元旦を迎えるという形も見られる。
◇若水
元日の早朝に井戸から水を汲んで神棚に供えること。またその水のことも「若水」という。朝
早く、まだ人に会わないうちに汲みに行き、もし人に会っても口をきかないしきたりだった。若
水は一年の邪気を除くと信じられ。神に供えた後その水で家族の食事を作ったり、口を漱い
だりお茶を点てたりした。
◇若潮、若潮迎え
元日の早朝、潮水を海から汲んで来て神に供える。
◇初日の出
初日の出とは元日の日の出のこと。日本では一年に一度の最初の夜明けとしてめでたいと
され、初日の出参りを行う人は数多くいる。この習慣は明治以降に盛んになったと言われて
いる。四方拝という天皇の元旦の儀式が始まりで、それが庶民の間に現在の形で広まり、初
日の出を拝むという習慣になった。全国各地に初日の出スポットがある。水平線を見渡せる
海岸線や山頂、展望台などである。初日の出の際に、願い事やその年の決意などを祈るこ
とが多い。
◇御節料理
節日(節句)に作られる料理。節日のうち最も重要なものが正月であることから正月料理を
指すようになった。御節料理の基本は、祝い肴三種(三つ肴、口取り)、煮しめ、酢の物、焼
き物である。地方により構成は異なる。三つ肴の内容は関東では黒豆、数の子、ごまめ(田
作り)の3種、関西では黒豆、数の子、たたきごぼうの3種である。
・御節料理三段重
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◇お年玉
お年玉(御年玉)は、正月に新年を祝うために贈答される品物のこと。現在では特に子供に
金銭を与える習慣及びその金銭の意で用いられている。年末に贈られる歳暮とは異なり、
目上の者が目下の者に贈るのが特徴。これをもって年の賜物[たまもの]であるとし、「としだ
ま」の名が付いたという説があり、また、古くは餅玉を与えたために「年玉」の名が付いたとい
う説もある。「たま」とは「たましい」のことであり、「としだま」とは新年を司る神への供え物の
下げられたもののことであると民俗学的には説明される。
◇年賀、年賀状
新年の挨拶を述べる為、親戚や知人、上司、近所の人々等を訪れる。
現在では年賀状がその代わりをするようになっている。
◇四方拝
天皇が午前5時半(昔は寅の刻)に束帯を着て神嘉殿の南座(昔は清涼殿の東庭)に出御
し、皇大神宮・豊受大神宮・天神地祇・天地四方・山稜を拝し、宝祚の無窮・天下太平・万民
安寧を祈る儀式。
○初詣爆笑ヒットパレード
フジテレビ系列にて1968年より毎年元日の朝から昼にかけて生放送される演芸番組であ
る。今や大晦日の『NHK紅白歌合戦』に准[なぞら]えて『お笑いの紅白』と呼ばれるなど、フ
ジテレビの名物正月番組。番組中、タレントらが乗り込んだヘリコブターによる明治神宮など
東京上空からのレポートが何度か挿入されるのが恒例である。東京都内の各名所の新年
の風景を紹介する。http://www.fujitv.co.jp/b_hp/bhp/
○朝まで生テレビ2014元旦スペシャル
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/
○ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサート(1941年~)
http://www.hmv.co.jp/news/article/1311150066/
○第93回サッカー天皇杯決勝(NHKG:午後1:50~午後4:00)
サッカー日本一を決める天皇杯はいよいよ元日、1月1日に国立競技場で、横浜F・マリノス
とサンフレッチェ広島の間で決勝戦が行われる。
○第58回全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝2014 in ぐんま)
2014年1月1日、9時10分 県庁スタート!8時30分から、TBS系列28局・群馬テレビ
で放映 6時間生中継
○元旦競歩大会
日本競歩の登竜門的存在。東京都渋谷区神宮外苑聖徳記念絵画館周辺の周回コースで
行われる。
□歳旦祭[さいたんさい]
元旦に、宮中および諸神社で、皇室ならびに国民のの繁栄と農作物の豊作を皇祖・天神地
祇に祈願する祭祀。
□東本願寺修正会[しゅ(う)しょうえ](1月7日まで。京都府東本願寺)
1月1日~1月7日、修正会が勤まる。一年の初めに荘厳を整え、身も心も引き締め、仏恩
報謝の思いをもって新しい年に望む仏事。
□大御饌祭[おおみけさい](島根県出雲大社、寝ごもりの神事、午前7時、本殿)
新しい年の初めにあたり大国主大神からより大きな恵みをお願いする祭。
□世界平和の日
ローマ教皇パウロ6世がベトナム戦争中の1968年、平和のための特別な祈りを捧げるよ
う世界のカトリック教会に呼びかけたことに因む。
○少年法施行の日
法務省刑事局が実施。
1949年のこの日、前年7月15日に公布された「少年法」が施行された。
○神戸港記念日
1868年の1月1日(旧暦1967年12月7日)、神戸港が外国船の停泊地として開港した。
神戸港は、横浜港と並ぶ日本の二大国際貿易港出、神戸市発展の原動力となった。
○鉄腕アトムの日
1963年のこの日、フジテレビで『鉄腕アトム』のテレビ放映が開始された。
初の国産アニメだった。
○日本初の点字新聞「あけぼの」創刊記念日
1906年1月1日に左近允孝之進[さこんじょう・こうのしん]氏が、日本初の点字新聞「あけ
ぼの」を創刊したことから、点字・録音図書などを出版する社会福祉法人桜雲会[おううんか
い]が制定。「あけぼの」の創刊号には「視聴覚障害者が情報を得られるように」との左近丞
氏の思いなどが掲載されている。「あけぼの」の精神は現在の「点字毎日」に受け継がれて
いる。
□初妙見
一年最初の妙見の縁日。
○「はたちの献血」キャンペーン(1月1日~2月29日)
日本民間放送連盟(民放連)が1975年に制定。1987年からは日本赤十字社と厚生省(
現在の厚生労働省)が主催。
寒さで献血者が減る冬の期間に、成人の日に合わせてキャンペーンを実施し、献血への理
解を深める。
○消費税の確定申告(1月1日~3月31日)
個人事業者の消費税の課税期間は1月1日から12月31日までであり、翌年3月31日が
確定申告書の提出期限となっている。法人の場合は原則として事業年度の末日の翌日の
2か月後である。
誕生花:フクジュソウ(福寿草) amur adonis /far east amur adonis
【花言葉】「幸福」「回想」「思い出」
【概要】
フクジュソウ(福寿草、学名:Adonis ramosa)はキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草。毒
草である。日本固有種で、北海道から九州にかけて分布し山林に生育する。
正月用の花は促成栽培されたもので、元日草とも呼ばれる。旧暦の正月に開花することか
ら付けられた名である。また、江戸初期から新年を祝う花として正月の床飾りに用いられた
ことから、めでたい「福寿」の佳名(かめい:縁起のいい名)が付けられた。
属名のAdonisは、ギリシア神話に登場する美少年アドニスに因んでいる。
種小名のramosaは「枝分れした」という意味である。
【特徴】
草丈15~30cm程度。葉は羽状複葉で細く裂け、互生する。ニンジンの葉に似ている。
開花期は2~4月で、下部に茎を包んでいた大きな鱗片(葉の変形したもの)が残り、その脇
から花茎を伸ばす。1つの花茎に1~4輪の花を付ける。花の色は鮮やかな黄色である。花
径は3~4cmあり、花びら(花弁)は20~30枚ある。萼片は開花時には花弁よりも長い。
生長した花では花弁と同じくらいの長さで、紫色を帯びる。雄蕊と雌蕊はたくさんある。
基本の花色は黄色であるが、白やオレンジの花を咲かせる園芸品種あり、また、八重咲き、
菊咲き、三段咲きのような花型が異なる品種も作出されている。
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・野生の群落
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・園芸品種
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【詳しい育て方】
■季節・日常の手入れ
蕾付きの鉢植えを購入した場合、蕾が黄色く色づいているのに咲かない場合がある。これ
は単純に日照不足か、そうでなければ蕾を被っている薄皮を乾燥させたしなったことが原因
と考えられる。乾燥している室内に置いていると、そのようなことになることがある。もし、薄
皮が乾燥してしてしまった場合は花を傷つけないように先の細いもので薄皮を破ると花が咲
く。
■日当たり・置き場所
花は日に当たると開き、夜間や曇りの日には開かない。だから、開花時期はできるだけよく
日が当たる場所で育てる。特に室内に置いている場合、日の射し込まない場所だと、ぱっと
きれいに花が開かないので開花時は窓辺など日のよく当たる場所に移動させる。
花が終わると茎葉がぐんぐん伸びてくる。この頃(花後)から明るい日陰で育てる。
梅雨時期になると地上部が枯れる。それ以降は日陰で育てる。
庭に植える場合、夏は日陰になる落葉樹の下などが適している。
耐寒性はあるが、凍結には気をつける。
■水遣り・肥料
フクジュソウは開花時期にこじんまりした地上部を見ると小型の植物のように誤解してしまう
が、地上部に比べると根は非常に長くて太いのが特徴。また、フクジュソウの根は水を吸う
力が弱く乾燥を嫌う。だから、土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与え、根を乾かし過ぎ
ないようにする。生育期はもちろん地上部の枯れた休眠期であっても土の湿り気が必要であ
るので、乾かさないように水を与えるのを忘れないようにする。
開花時期は花に水をかけないようにする。花が傷むおそれがある。
肥料は花が終わってから地上部が枯れる梅雨頃まで、1000倍に薄めた液体肥料を週1回
の割合で与える。生育時期の肥料不足は翌年の開花に影響する。
■用土
水はけが良いことが大切である。赤玉土小粒5:腐葉土3:桐生砂(もしくは軽石小粒)2の
割合で混ぜた土を使用する。もしくは桐生砂単用でも育てることができる。
土には植え付ける前に予め緩効性の粒状肥料などを混ぜ込んでおく。
■植え替え・植え付け
植え替えのポイントは「根の扱い」である。
植え替えは9~10月が適期である。2年に1回程度株分けも兼ねて植え替えが必要とな
る。この時期は地上部が枯れてしまって土中の根だけの状態になっている。鉢から抜くと、
順調に生育しているものなら長い根がたくさん生えているはずである。しかし、うっとしいから
といって根を切り詰めてはいけない。前述したようにフクジュソウの根は水を吸う力が弱いの
で、根がそれだけ少なくなってしまうと十分に水を吸えなくなって、最悪の場合枯れることも
あるからである。だから、植え替えるとき根を大切に扱う。
6号鉢以上の深さのある鉢を使い、根はできるだけ広げて植え付けるようにする。
正月に寄せ植えなどで購入したもは例外として花後すぐに大きな鉢に植え替えた方がよ
い。特に小さな鉢に植えられているものは根を切り詰めて植えられているものが多いので、
少しでも早く根を回復させるためにも大きな鉢に植え広げる。
■ふやし方
タネまき、株分けでふやすことができる。タネでふやす場合は採りまきが基本である。
株分けは植え替えと同時に行う。あまり細かく分け過ぎると生育が衰えたり枯れてしまうの
で、株は土をよく落として後、地下茎と芽をちゃんと確認して分ける。目安として1株に5~6
芽付くように分ける。
■かかりやすい病害虫
病気:白絹病 害虫:ナメクジ、ハダニ
白絹病は夏に発生しやすい病気である。発生すると株元が白い糸のようなもので覆われて
株全体の生育が衰えてその後、枯れてしまう。土壌に繁殖する病原菌が原因で、鉢植えに
す場合は清潔な土を使用する。庭植えの場合はよく耕して日光消毒するなどの予防が大切
。発生してしまった場合は株を抜いて処分する。
ナメクジは春先から発生し、大切な若芽を食害する。見つけ次第捕殺するか、薬剤を撒いて
駆除する。
■まとめ
短い生育期間でのしっかりした管理が勝負
冬~春はよく日に当てる
乾燥を嫌うので夏の休眠期にも水は必要
正月の寄せ植えは花後、できるだけ早く大きな鉢に植え替える。