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茨城の中小企業診断士による「知恵の経営」

茨城県での知的資産経営(=知恵の経営)支援なら、NO.1の実績です!

経営者の思いを従業員に伝える

2013年06月03日 | インポート

経営者の思いを従業員に伝えることは、とても難しいと感じています。
そもそも、経営者(特にオーナー経営者)と従業員、その立場は、相容れないものがあります。
中小企業の経営者は、自社の経営にまさに命がけです。
従業員の何十倍というリスクを負い、日々、そのプレッシャーに耐えています。
それでも、自分の信念に従って、自分の思いを成し遂げるため、経営者という地位にいるのです。
しかしながら、その実態(本当の姿)は、従業員からは見えない場合がほとんどです。
にも関わらず、多くの経営者は、気恥ずかしいのか、自分の真剣な思いを従業員の前であまり語ることがありません。
ここに、大きな誤解を生じてしまう原因があります。
だからこそ、従業員からすると、「またか・・・。」と思われるくらい、しつこく、経営者の思いを語り続けることがとても大事です。
この語り続けること、これによって、はじめて、従業員が、経営者の思いを多少、理解し始めるのです。
この「多少の理解」が大事であって、この積み重ねによって、いつか、大きな企業力を発揮する源へとなっていくのです。
まさに、経営者の「思い」(=こだわり)こそが、自社の強みの源泉です。


中小企業の海外展開と知的資産

2013年05月30日 | インポート

私の支援先の中小企業において、海外展開のお話が増えてきております。
その際、単に、国内市場が苦しいから、「海外へ出ていかざるを得ない」という後ろ向きな考えてではなく、「日本の良いものを海外へ伝えたい!」という、自社(日本)の誇りからくる、非常に前向きな考えによる海外進出がほとんどです。
やはり、戦略は、楽しいものでなければなりません。夢があり、「〇〇〇したい!」という気持ちから出来上がった戦略でなければ、自社はもちろん、顧客も魅力を感じません。
よって、一番大事なことは、「思い」を大事にし、「思い」からはじまる「価値創造ストーリー」を明確にしておくことです。このストリーの明確さこそ、自社と海外の販売先をつなぐ大事なものになります。
すなわち、海外展開においても、活用すべきは「知的資産」です。


一番大事にしたい社長の思い

2013年05月24日 | インポート

ある企業にて、来期の事業計画作成支援を行っていますが、一番時間をかけているのは、社長の思い(経営理念)です。
「そもそも、我が社は何のために存在しているのか?」この点につき、じっくりとヒアリングを行っています。
「夢だけでは飯は食えない!」ということを言われる方がいますが、私はそうは思いません。
中小企業の社長が、なぜ、個人リスクまで背負って、社長を務めているのか?
自分の成し遂げたい夢があるからではないでしょうか?
そうであるならば、まずは、その夢をおおいに語っていただき、それを実現するためにどうしたらよいのか、それを一緒に考えていくことが支援者の役割です。
経営戦略は、社長にとって夢があって、楽しく他人に語ることができるものでなければなりません。
社長の思いから始まり、心底、面白いと思える経営戦略を策定すること、これが一番大事なことではないでしょうか。


知的経営報告書作成セミナーを開催します

2013年05月20日 | インポート

6月7日(金)18:30から、つくば研究支援センターにて、知的資産経営報告書作成セミナーを開催し、私が講師を務めます。
今年度、つくば市・つくば研究支援センターでは、「財務諸表のみでは見えにくい、自社のかくれた強み(経営理念、人材、技術・ノウハウ、顧客ネットワークなど)を見直して整理し、まとめることで、顧客・金融機関・取引先・従業員などに自社の価値を正しく伝え、経営の質を高めよう」ということで、知的資産経営を推進していくことになっております。
その取り組みの一環として、知的資産経営報告書の作成に興味を持っている企業の方々へ対し、その支援事業を行うことになりました。
「知的資産」とは何か?というレベルの方でも結構ですので、自分の会社をこれから先、10年、20年、続けていいきたいという、企業の継続を願っている方、ぜひ、ご参加ください。
知的資産経営は、企業を持続的に発展させていくために必要な考え方です。


知的資産と未来会計

2013年05月16日 | インポート

通常、財務諸表というと、税法で定められた貸借対照表、損益計算書を指すことが多いですが、残念ながら、この財務諸表だけでは、「過去」を紐解くことはできますが、「未来」を予測することは難しいです。
なぜなら、「未来」は、財務諸表には表れにくい「知的資産」(=無形の強み)によって作り出されるものだからです。
そのため、未来会計(=将来のキャッシュフロー)を作成する場合、知的資産をどのように活用するのか、これを競争戦略として描くことが必要になります。
経営者のぶれない信念、人材育成により能力を身につけた従業員が発揮するマンパーワー、将来を見据えて作り上げた自社独自のしくみ、ネットワーク、これらが、複雑に絡み合って、将来キャッシュフローを生み出していきます。
ただ、誤解してほしくないのは、過去会計(財務諸表)が不要だと言っているのではありません。過去・現在・未来という流れがありますから、企業を持続的に発展させていくためには、過去会計と未来会計、すなわち、財務諸表と知的資産(報告書)、この両方が車の両輪にように必要であるということです。