茨城の中小企業診断士による「知恵の経営」

茨城県での知的資産経営(=知恵の経営)支援なら、NO.1の実績です!

地域の「宝」をみがく

2013年06月27日 | インポート

 産業観光とは、歴史的文化的に価値のある産業文化財(工場遺跡や古い機械器具など)、稼働中の生産現場(工場や工房など)、そこでの生産物(工業製品や工芸品、民芸品など)などを通して、モノづくりの心や地域の歴史にふれる観光活動をいいます。産業には、製造業の第二次産業だけでなく、農業や漁業などの第一次産業、情報・流通や交通などの第三次産業も含まれます。
 今、宮城県のある地域において、この産業観光を進めるべく、産業観光研究会を立ち上げ、ビジネスモデルの構築に取り掛かっております。
 その際、大事な視点は、地域の「宝」は何か?ということです。
自分たちにとっては当たり前のことが、地域外の人にとっては、「宝」に見えることがいっぱいあります。
 しかも、その「宝」は、有形のものだけでなく、それを生み出した背景にこそあります。
 まさに、「知的資産」を見つけ出し、それを「産業観光」というビジネスモデルにブラッシュアップしていくことで、地域活性化につながっていきます。
 そして、「なにもない」ではなく、「すでにある、しかし、気づいていない」ということを地域の人々が認識することが何より大事です。


地域資源と知的資産経営

2013年06月18日 | インポート

知的資産経営の考え方は、地域資源を活用した事業展開にも応用することができます。
その地域が過去から現在まで育んできた強み、現在から未来で活かしていきたい強みを明確にし、地域の価値創造ストーリーを描くことで、地域資源を活用したビジネスモデルを描くことができます。
これは、その地域にある、日本ならでは製品等を海外展開を行う際にも、大いに応用できると思います。
日本というくくりでは、弱みに見えてしまう地域資源も、世界というくくりで見ると強みに見えることが多いと思います。
特に、その地域に昔からあるものは、地域にとってみると、何の変哲もない、当たり前のこと、それゆえ、価値を見出すことができなくなってしまっています。
そのため、思い切って、海外の目にさらすことで、自分の地域の真の価値に気づかせてくれることにつながると思います。
日本の各地には、まだまだ、世界に誇ることができる製品(サービス)が多くあります。
我々日本人が、それに気づいていないだけです。
まさに、地域の知的資産、これも企業同様、掘り起こしていくことで、地域を活性化させていくことができます。


事業承継と知的資産経営

2013年06月12日 | インポート

最近、事業承継に関連するような案件が増えてきています。
初代経営者が60代に入り、後継者問題を真剣に考え始めてきております。
その際、自分の息子に継がせる場合が一番多いのですが、ネックになるのは、親子間でのコミュニケーション不足です。
そこで、登場するのが、「知的資産経営報告書」です。
この作成を親子で一緒に取り組んでいただけると、自社の状況を二人で見直すことになり、自然と親子間での理解が進むという、大きな効果を生み出します。
その結果、何を引き継ぎ、何を変えていくのか、これも明らかになり、後継者として、明確な立ち位置で進んでいくことができます。
さらに、支援者としても、後継者とともに、一緒に未来を考えていくことができます。
まさに、支援者冥利につきます。


知的資産経営報告書作成プロセスセミナー終了

2013年06月07日 | インポート

本日、つくば市・つくば研究支援センター主催、「知的資産経営報告書作成プロセスセミナー」が開催され、講師を務めさせていただきました。
関東経済産業局管内における、地方自治体レベルの知的資産セミナーは、当セミナーが「初」です。さらに、知的資産経営報告書の作成も支援していこうということで、本日は、かなり力が入りました。
本日のセミナーを聞いていただいた結果、すぐにでも知的資産経営に取り組みたいという申し出が多くの企業から申し出があり、嬉しい悲鳴です。
予想以上の申し出ですが、大変だけど、それでも知的資産経営報告書を作成し、それをもとに、自社を持続的に発展させたいという各社の熱い思いを感じました。
これからが正念場です。このような企業の思いを活かすため、知的資産経営支援に全身全霊をかたむけていくことをあたためて誓った夜でした。


経営者の思いを従業員に伝える

2013年06月03日 | インポート

経営者の思いを従業員に伝えることは、とても難しいと感じています。
そもそも、経営者(特にオーナー経営者)と従業員、その立場は、相容れないものがあります。
中小企業の経営者は、自社の経営にまさに命がけです。
従業員の何十倍というリスクを負い、日々、そのプレッシャーに耐えています。
それでも、自分の信念に従って、自分の思いを成し遂げるため、経営者という地位にいるのです。
しかしながら、その実態(本当の姿)は、従業員からは見えない場合がほとんどです。
にも関わらず、多くの経営者は、気恥ずかしいのか、自分の真剣な思いを従業員の前であまり語ることがありません。
ここに、大きな誤解を生じてしまう原因があります。
だからこそ、従業員からすると、「またか・・・。」と思われるくらい、しつこく、経営者の思いを語り続けることがとても大事です。
この語り続けること、これによって、はじめて、従業員が、経営者の思いを多少、理解し始めるのです。
この「多少の理解」が大事であって、この積み重ねによって、いつか、大きな企業力を発揮する源へとなっていくのです。
まさに、経営者の「思い」(=こだわり)こそが、自社の強みの源泉です。