知的資産の種類は非常に多く、かつ、個々の企業ごとに知的資産の活用方法も異なるため、各社が独自の形で開示することになってしまい、企業間の知的資産の比較が難しくなります。
そこで、一定のフレームワークを用いることで、他社との比較をしやすくすることができます。
その一つに、龍谷大学教授:中森先生が推奨する「セグメント分析」があります。
これは、企業活動を「経営理念」「マネジメント」「技術・ノウハウ」「製品・サービス」の4つ切り口に分け、事業活動をさかのぼるように眺めることで、知的資産の動的な関係性を明らかにしようとするものです。
企業は、経営理念から生まれたマネジメントにより、他社と差別化される技術・ノウハウを生み出し、これを使った製品・サービスを顧客に提供することで収益を得ています。
そのため、この4つの切り口で知的資産を整理すると、知的資産がどのように連鎖をし、価値を生み出していっているかが分かります。
これを価値創造ストーリーと言います。