地域で頑張っている中小企業の経営者のお話を聞いていて、私は、「もったいないな」と感じることがあります。
中小企業がコストカットのために無理な合理化を敢行したり、即席に儲かる仕組みに飛び付いたりする場合、残念ながら根本的な解決には至らず、結局は失敗してしまうことが少なくありません。その原因は、「そもそもの方法論」が間違っているからです。
いかに苦境にあえいでいる会社でも、いま保有している人やモノやコト、あるいは仕組みといったものの中に、必ず「強み」があるはずです。
それは形のない「無形の強み」であるために、従業員はもちろん、経営者も気づいていないことが多いのですが、中小企業の苦難はその知られざる自社の価値を有効に活用していないことが大きな原因になっているのです。
中小企業の活性化がスムーズにまわりはじめるボタンが、そこにあります。
中小企業でも、いや、中小企業だからこそ、そのボタンを的確に押すことができさえすれば、さまざまな「無形の強み」が相互に関連して動き始め、全体の歯車がかみ合っていき、事業の発展に直接的につながっていきます。