茨城の中小企業診断士による「知恵の経営」

茨城県での知的資産経営(=知恵の経営)支援なら、NO.1の実績です!

事業承継の本質

2018年06月07日 | ブログ
事業承継支援において、税制の特例が大きな話題になっていますが、「ちょっと違うな…」と思うことがあります。
1.「事業」の承継であるべきにも関わらず、単なる税金対策・相続対策のみになっており、
  「事業の本質」に触れられていない。
2.現経営者・後継者ともに、5年後、10年後、どのような会社(事業)にしたいのか、
  この点が明確になっていない。(承継後、会社がおかしくなる。)
3.自社の価値を正しく把握していない。または、過小評価をしている。
4.現経営者と後継者の対話が不十分である。(対話を避けている。)
5.金庫番(経理責任者)やベテラン社員の承継準備がされていない。

一番の問題は、「会社を継いで何をするか」という根本的なことが見えないことです。
だから、具体的な承継作業に入る前に、「プレ承継」として、「知恵の経営」に取り組むことが大事なのです。
◆「プレ承継」は、会社のいいところ、強みを見える形にしよう、みんなで、そこを確認しようという 取り組み。
◆ついつい、どこが問題かと、周りから突いてしまうが、それでは後を継ごうとする人は出てこない。
◆強みを本当に活かすには何が必要なのか、どんな経営戦略が必要で、例えば、どのようにブランディングをしていくのか、あるいはどういう販路を探してきたらいいのか、これらを問うことが大事。
◆事業承継というのは、会社を引き継ぐことではなく、引き継いだ舞台の上にどんな新しいものを作っていくのか、自己変革、イノベーションの担い手になるというのが、実は事業承継の正体。
◆潜在能力を花開かせるという、そのおもしろさを引き継ぐ側が感じ取ってくれれば、まだまだ引き継ごうという人も出てくるし、引き継がせる勇気も出てくる。

この記事をはてなブックマークに追加

新年度が始まりました。

2018年04月01日 | ブログ
本日(4/1)より、新年度が始まりました。
実質的には、4/2(月)からかもしれませんが、気になる記事がでていました。
下記は、東京商工リサーチの調査結果です。

経営者が60歳以上で後継者が決まっていない中小企業は、日本企業の3分の1にあたる127万社に達する。事業が続けられず廃業する企業の半分は黒字とされ、25年ごろまでに650万人分の雇用と22兆円分の国内総生産(GDP)が失われる可能性がある。

同様のことは、中小企業庁等の調査でも言われており、日本経済を揺るがす緊急事態です。
この事態を受けて、政府は、事業承継税制の見直しをしましたが、それだけで解決するわけではありません。
そもそも、後継者候補に「事業を承継したい」と思わせないことが問題です。
親族や従業員から見ると、自社の本当の価値に気づいていない場合が多いです。
そのために、「うちの会社なんて…」と思ってしまっている方も大勢います。
だからこそ、プレ承継である、会社の見える化・磨き上げが大事なのです。
今日から新年度です。
「うちの会社なんて…」と思う前に、自社の本当の価値を見える化してみませんか?
まず、そこからスタートです。

この記事をはてなブックマークに追加

「知恵の経営」コラム(NO.14)

2018年02月17日 | ブログ
今回は、将来の価値創造ストーリーを達成するため、具体的にどのような行動をとっていかないとならないのかという「アクションプラン」の作成方法について考えていきます。

今までは、知恵の見つけ方・魅せ方に注力してきましたが、せっかく見つけた宝(=知恵)を活用することこそ、最も大事なことです!

まず、財務諸表の変動と知恵の変化を連動させることを考えましょう。
今まで、非財務情報(=無形の強み)を扱ってきましたが、財務諸表と知恵は車の両輪ですから、最後は、この二つの整合性が取れるようにすることが大事です。

これにより、知恵を強化することで、具体的な数字にどのように結びついていくのかが明確になります。
この時のポイントは、知恵の内、どれが成果(=売上・利益)に結びつく、重要な要因なのかという点を見極めることです。その重要成功要因である知恵にマネジメントできる定量化指標を設け、財務諸表の変化と結び付けていきましょう。

 その次に、知恵をどのように強化・獲得するのか、その具体的な行動に落とし込みましょう。
 この時、3か年計画、それを踏まえた、単年度計画という形で落とし込んでいくと良いです。
項目としては、「強化・獲得する知恵」、「活動内容」、「評価指標」、「目標期限」、「責任者」ということが考えられます。
 そして、このアクションプランの進捗を、毎月、しっかりとチェックし、実情に即して、アクションプランを修正していくことが大事です。


この記事をはてなブックマークに追加

あけましておめでとうございます。

2018年01月02日 | ブログ
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は、昨年以上に「事業承継」が注目されると思います。
平成時代が終わりを迎え、新たな時代へと変わっていく節目の年です。
そのような年だからこそ、「温故知新」という考え方が大事だと思います。
歴史に学び、未来へ活かす。
今の子供たちが大人になった時、良い世の中だと思ってもらえるようにすることが、今を生きる我々の使命です。
明るい未来を創るため、「知恵」を活かしていきましょう!

この記事をはてなブックマークに追加

「知恵の経営」コラム(NO.12)

2017年12月25日 | ブログ
こんちは。
今回は、「知恵」(見えざる資産:強み)を実際に活用するために、「ものさし」(数値で測定できる定量化指標)を設定していく方法についてみてきましよう。

実は、もともと、「知恵」は、目に見えにくい、無形の強みですから、「ものさし」を置きにくいんです。
でも、実際に活用していこうと思ったら、数値等の指標が必要ですね。

たとえば、「社員のモチベーションが高い!」という強み、それはどれくらい「高い」のか、その程度(レベル)が分からないと、どれくらいすごい強みなのか分かりませんよね?

また、金融機関への資金調達ツールとして、「知恵の経営報告書」を活用しようと考えている場合は、この「ものさし」は必須事項になります。
この「ものさし」が、提示している強みの信ぴょう性を高めるのです。

このように、「知恵」に「ものさし」を設定することで、「社内マネジメントで活用できる」、「対外的な信ぴょう性を高めることができる」ということにつながります。

そこで、強みの裏付けとなる数値(ものさし)を探す作業が必要になります。

まず、加工技術などは、比較的、数値の裏付けを取りやすいです。
例えば、「加工精度が、0.5μm」という形で…。

一方、「営業センスがある」というたぐいになると、ズバリ、それを表す指標を見つけるのは難しいですね。
その場合、それを有するから実現できている内容(例えば、新規顧客数)や、それを得るために努力している過程を表す数値(従業員1人当たりの研修費)などを「代替指標」として用いることで、強みの裏付けを担保しましょう。

また、このことは、「顧客に提供する価値の根拠がどのようにできているか?」という問いに対する「実力を示す指標(結果)」、「その実現を支える指標(過程)」と言いかえることができます。
「実力を示す指標」とは、例えば、顧客満足度、新規顧客件数、品質改善率、クレーム件数などのことです。

一方、「その実現を支える指標」とは、例えば、顧客訪問件数、新規製品トライ件数、社内コミュニケーション回数、社員研修数、技能検定資格者数などのことです。

ここで、本当に意味のある「ものさし」を見つけ、設定することができることが、「知恵の経営」を成功させる肝ですので、ちょっと難しい作業にはなりますが、ここががんばりどころです!

この記事をはてなブックマークに追加