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米バークシャー、円債をきょう起債へ-高まる日本株追加投資への期待 2024年10月10日 6:41 JST

2024-10-10 08:04:51 | 日記

米バークシャー、円債をきょう起債へ-高まる日本株追加投資への期待
Ayai Tomisawa
2024年10月10日 6:41 JST

同社は社債発行に向けて、7本立てでマーケティングを進めていた
新発債市場の投資需要を試す指標にも-前回に比べてスプレッド拡大


著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは10日、今年2回目の円建て債を起債する。調達した資金を活用して日本株への投資を拡大するのではないかとの思惑が市場で広がっている。

  同社は3年から30年の7本立て社債の発行条件を決める予定だ。9日まで実施されていた投資家への需要調査によると、発行スプレッド(上乗せ金利)は、3年債を除くすべての年限で4月の前回債よりも高い水準に内定している。10年債は71ベーシスポイント(1bp=0.01%)から82bpに広がり、20年債が91bpと、13bp拡大する見込みだ。

関連記事:米バークシャーが円債の需要調査を7年限で継続、あす起債へ-主幹事
バークシャーは日本の社債市場で頻繁に発行している

Source: Bloomberg

Note: 2024年のデータは4月の発行額

  バークシャーの円建て債発行は、株式市場の注目も集めている。バフェット氏は2月に公表した恒例の「株主への手紙」の中で、日本株の投資資金の大半は社債市場で調達していることを明らかにしているためだ。5大商社への出資比率を引き上げた際には、日経平均株価は年初に当時の過去最高値を更新した経緯もある。バークシャーが投資対象を銀行、保険会社、海運会社などの他の株式に広げ、相場の上昇につながる期待も膨らむ。

  今回の円建て債は新発債市場の投資需要を試す指標にもなる。期間リスクが高い長期・超長期債のスプレッド拡大は、日本の金利環境に対する投資家の警戒感を反映している。石破茂首相が先週、「追加利上げをする環境にあるとは思っていない」と発言したことを受け国内で利上げ観測が後退し、10月末の次回金融政策決定会合では、利上げを送るとの見方が市場の大勢だ。

  社債の発行利回りは国債利回りとスプレッドの合算で決まるため、大型案件を満たす投資マネーを引き寄せるためにはスプレッド拡大が必要なことをバークシャー債が裏付けている。
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