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ヒトが150歳まで生きられなくなったのは「恐竜のせい」? 哺乳類は中生代に「短命に進化した」 5/8(水) 11:00配信 クーリエ・ジャポン

2024-05-08 15:54:38 | 日記
ヒトが150歳まで生きられなくなったのは「恐竜のせい」? 哺乳類は中生代に「短命に進化した」
5/8(水) 11:00配信
クーリエ・ジャポン


ポルトガルの著名な微生物学者による「哺乳類は恐竜の統治により生殖サイクルの加速を余儀なくされ、長寿の鍵となる遺伝子が排除された」という仮説が注目を集めている。

【画像】ヒトが150歳まで生きられなくなったのは「恐竜のせい」? 哺乳類は中生代に「短命に進化した」

提唱したのは、老化を自然な過程ではなく病気だと考える学者のひとりであるジョアン・ペドロ・デ・マガリャエスだ。彼は学術誌「BioEssays」に掲載された論文のなかで、「ヒトを含む哺乳類は本来、もっと長く生きられる生物だった」と主張している。

もっと長く生きられる生物だったが、恐竜時代を生き抜くために長寿型から繁殖型へと進化した──具体的には、長寿に関連する遺伝子を失ったり不活性化したりするなど、細胞構造を変えた可能性があるという。

彼はこれを「長寿ボトルネック仮説」と呼んでいる。

「恐竜が支配的な捕食者であった1億年以上の間、哺乳類は一般的に小さく、夜行性で、短命だった」

どうせ恐竜に食べられてしまうのなら、長生きしようとしても意味がない。種を存続させるには、それよりも「生殖を優先したほうがはるかに有益である」。こうして、大型種から捕食されるという外的要因による短命に対抗するために哺乳類は繁殖型に進化し、恐竜がいなくなった現代も、ヒトを含む哺乳類の多くはそのときに進化した細胞構造のまま生きているとの説を彼は唱えている。
「ほとんど老化しない」進化を遂げた生物もいる

哺乳類が老化する要因は多様で複雑だが、突き詰めていけば「老化は細胞の死と機能障害によって起こる」。若いうちは絶えず細胞を再生する、つまり、死んだ細胞や死にかけた細胞を新しいものに置き換えていくが、歳を重ねるごとに、その再生プロセスは遅くなり、さらには、古い細胞は若い細胞のようにうまく機能を果たせなくなる。

このように「細胞の損傷を修復する能力を制限する」ことによって、私たちの体は老衰し、それが結果的に癌のような病気や死をもたらす。

一方、クジラやカメなどの長寿型の遺伝子をもつ生物は、この老化の進行が極めて遅く、なかには「ほとんど老化しない」ものもいると言われている。

別の学者のなかには、この老化について、哺乳類の大半は性的成熟に達すると成長が止まり、エネルギーが細胞の損傷の修復よりも生殖に優先して費やされるようになると考える者もいる。彼らの主張によれば、カメのような長寿の爬虫類の多くは、哺乳類とは違って成長し続ける、つまり、細胞の損傷を修復し続けるため、歳を重ねても身体機能を維持する能力が高いのだという。

デ・マガリャエスは自身が打ち立てた、哺乳類は恐竜時代を生き抜くために長寿型から繁殖型に進化したという「長寿ボトルネック仮説」を盲信しているわけではないが、米誌「ポピュラー・メカニクス」によれば、「かなりの説明力を持つ」と見ているようだ。たとえば、哺乳類はなぜ他の種に比べて癌がより頻繁に発生するのかなども、この仮説によって裏付けることができると述べている。

彼は老化を自然な過程ではなく病気だと考える学者のひとりで、人間を含む哺乳類が、細胞の損傷を修復する能力を制限し、がんなどの症状を引き起こす理由として、この仮説が哺乳類の特定の遺伝形質についてのもっともらしい説明であるとの考えを示している。

COURRiER Japon


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