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ファンドマネジャーの中国株離れ進む−高値から75%下落でも敬遠 2022/03/15 10:48 (Bloomberg)

2022-03-15 16:13:15 | 日記
ファンドマネジャーの中国株離れ進む−高値から75%下落でも敬遠
2022/03/15 10:48 (Bloomberg)



(ブルームバーグ): ファンドマネジャーは中国株の購入に慎重な姿勢を崩していない。高値から75%下落しており、押し目買いの好機ではあるものの、中国とロシアとの緊密な関係や新型コロナウイルス感染拡大抑制のための極端な措置、規制当局の締め付けがいつまで続くか不透明なことを重大視しているようだ。
  ブルームバーグが取材した投資家の大半は、バリュエーションが10年以上で最低水準に低迷しても安値を拾うことに消極的で、既存のポジションを保持する投資家も一部いるが買い増しを目指す人はほとんどいない。
  ミラボーのディレクター、ジョン・プラサード氏は「われわれはまだ中国株を避けている。疑問が多過ぎる」と述べた。中国株ポジションを昨年売却し、その後戻していないと付け加えた。
  アリババグループや百度(バイドゥ)などの中国株で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は14日に11.7%下落。3営業日では29%の大幅安となり、2013年7月以来の安値を付けた。香港上場の中国株の売り込まれ、08年の世界金融危機以来最悪の日となった。
  ロシアがウクライナ侵攻で中国に軍事支援を求めていたとの米当局者の発言後、中国株売りに拍車が掛かった。中国はその報道を否定したが、トレーダーは中国政府に対する制裁があればサプライチェーン上の制約が強まり、世界の成長に打撃を与えかねないと懸念している。
  GAMインベストメント・マネジメントで中国・アジア株ファンドを運用するジアン・シー・コルテシ氏は、ロシア制裁が中国に波及するとの懸念が中国株に下押し圧力をかけていると指摘。転機となるのは、米国預託証券(ADR)が売り尽くされたときか、ウクライナ巡る状況が解決されたときだけだろうと付け加えた。同氏はGAMのポートフォリオの見直しについてコメントを控えた。
  一方、JPモルガン・チェースは米国と香港に上場する中国株28銘柄の投資判断を引き下げた。投資家が地政学リスクや規制リスクへの懸念を織り込む大変動を理由に挙げた。
  さらに、テクノロジー産業の主要な集積地である広東省深圳市で新型コロナ感染対策のロックダウン(都市封鎖)が開始されたことも市場のセンチメントを悪化させている。
  バークレイズ・プライベート・バンクのチーフマーケットストラテジスト、ジュリアン・ラファーグ氏は「投資家は中国に一斉に戻る前に長期にわたる落ち着きを求める可能性が高い」と指摘。「極めて多くの要因が中国株市場に新たな圧力をかけているため、現地資産が世界の資産をアンダーパフォームする状況を目にしても驚きではない」と述べた。
  ナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は現在、予想株価収益率(PER)が14倍と、S&P500種株価指数に比べ08年以来最大のディスカウント状態にある。
 
Fund Managers Run Away From China Stocks Even With 75% Discount(抜粋)
©2022 Bloomberg L.P.


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