コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

米国が格下げされれば米国債市場にもリスク-ステートSオハンリー氏 2023年1月24日 14:01 JST

2023-01-24 19:39:32 | 日記

米国が格下げされれば米国債市場にもリスク-ステートSオハンリー氏
アンスティー・クリストファー
2023年1月24日 14:01 JST

2011年の格下げ時とは背景異なる-今は逆の動きもとオハンリー氏
市場には多数の乱調が見られ、米国債市場も例外ではないだろう

ステート・ストリートのロン・オハンリー最高経営責任者(CEO)は、米国の信用格付けが引き下げられた場合に米国債が値上がりすると見込むのにはリスクがあると警告した。米国では連邦債務上限問題について政治的攻防が続いている。

  2011年にS&Pグローバル・レーティングが米国の格付けをAAAから引き下げた際は、株式市場が動揺し消費者信頼感悪化で景気回復が妨げられる中、米国債は伝統的な安全資産としての役割を果たした。
Bloomberg

  しかし経済の背景が現在は全く異なる。米連邦準備制度はインフレ押し下げのため利上げしつつあり、ユーロ圏は11年当時のような債務危機のさなかにはない。

  オハンリー氏は20日のインタビューで米国格下げのシナリオについての質問に対し、それが再び起こったとしたら「米国債は当時と全く逆の動きをするという気がする」と語った。
Treasuries Rose in 2011 | Rally sent 10-year yields down in weeks around rating downgrade



  「市場はかつてのように流動的ではない」とし、債務上限問題が実際に危機をもたらす前に、マーケットメーカーが資金を引き揚げるリスクがあると指摘した。

  「その前の段階で市場には多数の乱調が見られ、恐らく米国債市場も例外ではないだろう。この問題の難しいところは、実際のデフォルト(債務不履行)の前にも大量の実害があり得ることだ」と話した。

  米下院で多数派となった共和党は、ホワイトハウスと議会民主党から歳出の大幅削減を引き出すための手段として、債務上限問題を利用しようとしている。ホワイトハウスは交渉を拒否しており、政治的膠着(こうちゃく)が市場の前に立ちふさがる。

  米連邦債務残高は19日に上限に達し、財務省はデフォルトを回避するための特別な措置の活用を始めた。エコノミストや債券市場アナリストは米国のデフォルトを回避するためには7-9月(第3四半期)中の上限引き上げが必要だと考えている。

  オハンリー氏は「そういうデフォルトのリスク」を深刻に「とらえている。それが自分たちの主張を伝える唯一の方法だと信じている人たちがいるからだ」と話した。

  同氏は危機を予想しているわけではないが、金融市場や銀行間貸し出しの緊張が「基調的な実体経済に比較的容易に波及」するリスクを懸念していると語った。

原題:State Street CEO Says Treasuries at Risk in US Downgrade on Debt(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE

最新の画像もっと見る

コメントを投稿