コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

米国株、ダウ続伸 米利下げ先送り懸念が後退 米国・欧州株概況 2024年5月4日 5:07

2024-05-04 05:23:06 | 日記
米国株、ダウ続伸 米利下げ先送り懸念が後退
米国・欧州株概況
2024年5月4日 5:07

【NQNニューヨーク=稲場三奈】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比450ドル15セント高の3万8675ドル81セント(速報値)で終えた。同日発表の4月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を下回った。賃金上昇のペースも鈍化。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が先送りになるとの懸念が後退し、株買いにつながった。

4月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比で17万5000人増えた。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(24万人増)を下回った。平均時給は前月比の上昇率が0.2%と市場予想(0.3%)以下となり、失業率は前月と市場予想に比べ0.1ポイント高い3.9%だった。

市場では、米労働市場の過熱感が薄れる方向にあるとの見方が広がった。「労働市場は引き続き底堅いものの、(物価上昇率が)FRBがインフレ目標とする2%に向かっているという自信を深めるものだった」(オックスフォード・エコノミクス)との受け止めがあった。

賃金インフレの長期化でFRBの利下げ転換まで時間がかかるとの警戒が薄れ、米債券市場では長期金利が低下(債券価格は上昇)。4.5%前後と、前日終値(4.58%)を下回る水準で推移している。株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いも株式相場を支えた。

ダウ平均の構成銘柄では、アムジェンが大幅高となった。前日夕に2024年1〜3月期決算の発表と併せて、肥満症治療薬の開発が順調に進んでいると明らかにした。収益寄への期待から、買いが広がった。アップルの上昇も目立った。前日発表の24年1〜3月期決算では減収減益となったものの、売上高と1株利益が市場予想以上だった。増配と自社株買い枠の追加も発表し、好感した買いが入った。

もっとも、インフレ圧力は根強い。3日発表の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業(サービス業)景況感指数は49.4と、好不況の境目とされる50を下回り、市場予想(52.0)以下だった。個別項目では「価格」の伸びが加速した。市場では「高金利下でも、まだある程度のインフレの兆候がみられるのは上値を抑えた」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声も聞かれた。

その他の個別銘柄では、IBMやビザなどが高かった。半面、マクドナルドとアメリカン・エキスプレスが下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸し、前日比315.370ポイント高の1万6156.328(速報値)で終えた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿