ハリス氏、初回住宅購入者への2.5万ドル支援を提案へ-16日に経済演説
Justin Sink
2024年8月16日 12:17 JST
住宅費上昇に対する有権者の不満は最大の政治的課題の一つ
トランプ氏はハリス氏の計画をベネズエラ式の共産主義と非難
米民主党大統領候補のハリス副大統領は、16日に公表する経済政策の一環として、初めて住宅を所有する人に最大2万5000ドル(約370万円)を支給する計画を提案する方針だ。住宅費上昇を巡る有権者の不安が、同氏の選挙戦にとって最大の政治的課題の一つであることを暗に認める形となる。
ハリス陣営の15日の発表によると、このプログラムでは、家賃を2年間滞納せずに支払い続けた100万人余りの初回住宅購入者が「頭金支援」の対象となる。
これはバイデン大統領が一般教書演説の中で発表したプログラムを大幅に拡大することになる。バイデン氏は、初回住宅購入者に1万ドルの税額控除を提供するとともに、親が住宅を所有していない人に対してはより手厚い給付を提案していた。
ハリス氏は、16日にノースカロライナ州で開かれる政治集会で演説し、食料品価格の便乗値上げや価格協定を禁止する連邦法の制定を含めた他の経済プランと共に、住宅に関する提案を打ち出す見通しだ。
ハリス陣営の住宅計画については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。
ハリス氏の共和党の対立候補であるトランプ前大統領は15日、ニュージャージー州の自身のゴルフリゾートで記者会見し、ハリス氏の政策パッケージについてベネズエラ式の共産主義だと非難した。
「今回の発表は、同氏の経済政策が完全に失敗し、実際にわが国だけではなく世界の大惨事を招いたことを認めるものだ」と述べた。
関連記事:
ハリス氏、食料品便乗値上げ禁止を提案へ-16日に経済プラン演説
ハリス氏の経済計画、一般の米国民が抱える課題に配慮へ-大統領選
ハリス氏、16日に激戦州で経済ビジョン公表-インフレ対策に重点
原題:Harris to Propose $25,000 Assistance for First-Time Homeowners(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます