コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

米国株、ダウ続伸 連日の米長期金利の低下受け 米国・欧州株概況 2023年10月12日 5:02

2023-10-12 05:08:33 | 日記
米国株、ダウ続伸 連日の米長期金利の低下受け
米国・欧州株概況
2023年10月12日 5:02

【NQNニューヨーク=戸部実華】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比65ドル51セント高の3万3804ドル81セント(速報値)で終えた。朝発表の9月の米卸売物価指数(PPI)は市場予想を上回ったものの、前月から伸びが鈍化した。米長期金利が連日で低下し、株式相場の支えとなった。ただ、12日に9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見姿勢も強く、ダウ平均は下げる場面もあった。

9月のPPIは前月比0.5%上昇とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.3%上昇)を上回った。一方、8月(0.7%上昇)からは伸びが減速した。市場では予想の上振れはガソリンなどエネルギー価格の押し上げ要因が大きいと受け止められた。

米長期金利は一時は4.5%台を付け、前日終値(4.65%)を下回って推移した。このところ米連邦準備理事会(FRB)高官が相次いで追加利上げに慎重な姿勢を示している。11日はウォラー理事が「金融環境が引き締まっており、我々の任務の一部を肩代わりしている」との考えを示したと伝わった。中東情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景に相対的に安全な資産である米国債は買われやすい面もあった。

午後にFRBが公表した9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「大多数の参加者が今後の会合でもう一回利上げすることが適切になる」とみていた一方、数人は「利上げ停止が正当化されると判断していた」ことが明らかになった。「大半の参加者が景気の先行きは極めて不透明」とみていたこともわかった。市場では「政策判断を慎重に進めたいFRBは10月31日~11月1日の会合で政策金利を据え置くことになるだろう」(コメリカ・バンク)との見方があった。

ダウ平均の上値は重かった。12日に発表を控える9月のCPIは、前年同月比と前月比ともに伸び率が縮小すると予想されている。一方、食品とエネルギーを除くコア指数は前月比では8月から横ばいが見込まれている。市場予想から大幅に上振れする内容となればFRBが追加利上げを決める可能性も意識され、買い手控えにつながった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、前日比96.833ポイント高の1万3659.677(速報値)で終えた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿