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中国製造業景況感、6カ月ぶり50超え 春節明けで生産増 中国・台湾 2024年3月31日 12:42

2024-03-31 18:43:11 | 日記
中国製造業景況感、6カ月ぶり50超え 春節明けで生産増
中国・台湾
2024年3月31日 12:42

中国国家統計局が31日発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8だった。前月より1.7ポイント高く、6カ月ぶりに好調・不調の境目である50を上回った。2月の春節(旧正月)休暇後は3月にかけて生産活動が正常化した。

PMIは製造業3200社を対象に調べる。新規受注や生産、従業員数など項目ごとに調査する。50を上回れば前月より拡大、下回れば縮小を示す。23年9月を除けば、同年4月から50割れが続いていた。

3月の内訳をみると、柱の新規受注は前月を4.0ポイント上回り53.0となり6カ月ぶりに節目の50を超えた。生産も2.4ポイント高い52.2となり、2カ月ぶりに50を上回った。

春節明けで工場の稼働率が高まった影響が大きい。企業の規模別でみると、民間企業が多い中小零細企業も12カ月ぶりに50を超えた。大企業、中堅企業もそろって節目を上回った。

1〜2月の輸出がドル建てで前年同期比7%増えた。外需の持ち直しも景況感を下支えした。PMI統計のうち、海外からの新規受注を示す指数は51.3で5.0ポイント上がった。同指数は3〜6カ月先の輸出を占うとされ、23年3月以来の50超えとなった。

景況感が持続的に改善していくかは見通せない。3月は回答企業の6割超が「需要が不足している」と答えた。国務院発展研究センターの張立群研究員は「マクロ経済の供給過剰という矛盾はなお解決していない」と分析する。


先行き不安を拭えない企業は雇用拡大に慎重な姿勢を保つ。製造業PMIのうち雇用動向を映す従業員数の指数は48.1で前月から0.6ポイント上がったものの50を下回ったままだ。

調査対象に民間企業が多い長江商学院の景況調査をみると、資金繰り環境を示す指数は23年6月から50を割り込んでいる。資金調達の厳しさを訴える民間企業は多い。

国家統計局が同時に発表した3月の非製造業のビジネス活動指数は53.0だった。2月を1.6ポイント上回った。このうち建設業は前月から2.7ポイント上がって56.2だった。サービス業は1.4ポイント高い52.4となった。

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