今年の世界石油需要伸び見通し、引き続き軟化-国際エネルギー機関
Grant Smith
2024年5月15日 17:41 JST
世界燃料消費量は今年、日量110万バレル増-2カ月連続で下方修正
産業活動の低迷と暖冬が今年の軽油消費に打撃
国際エネルギー機関(IEA)は15日、景気鈍化と欧州の穏やかな天候を背景に今年の世界石油需要伸び見通しが引き続き軟化していると発表した。
パリに本部を置くIEAによると、世界の燃料消費量は今年、日量110万バレル増加する見込み。1カ月前の予想より約14万バレル減るとし、2カ月連続で見通しを引き下げた。先進国での1-3月(第1四半期)の需要縮小と2023年分の推計上振れを織り込んだという。
IEAは「産業活動の低迷と暖冬が今年の軽油消費に打撃を与え、特に欧州ではディーゼル車のシェアが低下し、すでに消費量が減少している」と指摘した。
ロンドン市場の原油価格は1バレル=83ドル近辺での取引と、今年のピークから10%下落。中東紛争や石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」による生産抑制策を巡る懸念の影響を、弱い経済見通しと豊富な米国産石油供給が打ち消している。
原題:Global Oil Demand Growth Outlook Continues to Soften, IEA Says (抜粋)
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