JPモルガンが警戒促す、米CPI後にS&P500種は大幅変動も
Jess Menton
2024年5月14日 1:00 JST
コアCPIの前月比上昇率が0.4%を上回ったら1.75-2.5%の株安
上昇率0.25-0.30%の場合、S&P500種が1-1.5%上昇と予想
JPモルガン・チェースのトレーディングデスクは、15日の米消費者物価指数(CPI)発表後にS&P500種株価指数が大きく変動する事態に投資家が備えていると指摘した。
同行米国マーケット・インテリジェンスの責任者、アンドルー・タイラー氏が率いるチームが13日の顧客向けリポートで指摘した。
オプション市場の日次ブレークイーブンは、CPI発表後にS&P500種が上下いずれかに1%動くことにトレーダーが賭けていることを示す。
タイラー氏らは「主なリスクはCPI統計が上振れすることだが、今後入手するマクロデータは両面のリスクを生む。すなわち、予想以上に力強い成長がインフレ懸念をあおることと、成長鈍化がリセッション(景気後退)またはスタグフレーションの懸念を高めることだ」と記した。
タイラー氏らによると、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIの前月比上昇率が0.4%を上回った場合は、あらゆるリスク資産が売られる。S&P500種はその場合、1.75-2.5%下落するとみる。
この上昇率がJPモルガンの予想に近い0.30-0.35%だった場合、家賃インフレの高止まりが確認されるかどうか次第でS&P500種は0.5%安から1%高の範囲で動く。
上昇率0.25-0.30%の場合は、S&P500種が1-1.5%上昇。0.2%未満だった場合は、同株価指数が2-2.5%上昇するとの見方を示した。
原題:JPMorgan’s Trading Desk Warns of Big Swings in S&P 500 From CPI(抜粋)
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