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NYダウ最高値更新、ワクチン期待で470ドル高 北米 2020/11/17 6:00 (2020/11/17 6:32更新)

2020-11-17 07:38:08 | 日記
NYダウ最高値更新、ワクチン期待で470ドル高
北米
2020/11/17 6:00 (2020/11/17 6:32更新)


【ニューヨーク=後藤達也】16日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が2月に付けた史上最高値を塗り替えた。終値は先週末比470ドル高の2万9950ドル。新型コロナウイルスのワクチンへの期待から幅広い銘柄が買われた。経済対策への期待も根強く、株価が急落した3月の安値から6割上げた。ただ、コロナ感染は急拡大しており、景気への不安も残っている。

16日朝に米製薬のモデルナがコロナワクチンの最終治験で94.5%の有効性を得られたと発表した。9日発表のファイザーに続く好内容で、コロナ感染拡大や経済封鎖への懸念が和らいだ。16日はボーイングやウォルト・ディズニーなどコロナの打撃が大きかった銘柄を中心に上昇が目立った。


3月には世界でコロナ感染が急拡大し、ダウ平均は1万8591ドルまで下落した。米政府の経済対策や米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が矢継ぎ早に打たれ株価は回復。安値からの上昇率は6割を超えた。米ゴールドマン・サックスのピーター・オッペンハイマー氏は「初めのうちは新しい強気相場への期待に支えられたが、利益が回復に向かうより長い成長局面へと移った」と指摘する。

米大統領選を巡ってはトランプ大統領が投票や集計の不正を主張している。ただ、市場は民主党のバイデン氏の次期大統領就任をほぼ織り込んでいる。政治の不透明感も後退しているとの見方から株式などリスク資産にマネーが向かう動きが投票日以降に加速している。JPモルガンはS&P500種株価指数が2021年末までに4500と現状より25%高い水準に上昇すると予想する。

この半年あまりの相場をけん引したのはアップルなどIT(情報技術)株だ。アップルやアマゾン・ドット・コムはもともとの収益力に加え、コロナ禍でも収益の打撃を受けにくいとの見方から人気となった。株価はダウ平均が前回高値を付けた2月よりも株価は5割近くも上昇した。

ただ、欧米ではコロナの感染が過去最悪のペースで増えている。外出や店舗営業を規制する動きは欧米で広がっている。バイデン氏は16日、「(ワクチンが広く行き渡るには)まだ数カ月かかる」とツイッターに投稿し、それまで社会的距離やマスク着用を保つ必要性を訴えた。

ワクチンが順調に認可され、多くの人に安全に効果を発揮するかは不透明な面もある。世界景気のリスクはなお大きく、株式相場が一転して調整に見舞われる可能性も抱えている。

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