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株2万円、同時に買われる国債 コロナ警戒に温度差 ※私の勝手なコメント:慎重論が同居ですね。

2020-04-30 15:13:29 | 日記
株2万円、同時に買われる国債 コロナ警戒に温度差
2020/4/30 14:48日本経済新聞 電子版

日経平均株価が取引時間中としては約2カ月ぶりに節目の2万円を上回った30日。国内の金融・資本市場がいっせいにリスクオンに傾いたわけではなさそうだ。安全資産とされる国債にも同時に買いが入ったためだ。新型コロナウイルスのまん延が景気に与える影響への警戒感は依然としてくすぶる。株式市場と債券市場には温度差がみられている。

「個人投資家のリスク選好姿勢は明らかに強まっている」。国内証券の30代の営業担当者は、日経平均の2万円台乗せの背景をこう指摘する。

米医薬大手ギリアド・サイエンシズが臨床試験中の新型コロナウイルス治療薬候補「レムデシビル」について、肯定的な結果が出たと29日に発表したのがきっかけだ。世界各地で経済活動再開の動きがみられているのも将来的な景気回復への期待につながり、株価を押し上げている。

だが、債券相場の反応は冷淡だ。日経平均が前営業日から600円近く上げているのと対照的だ。債券先物の中心限月である6月物は前営業日比13銭高の152円97銭まで買われる場面があった。

債券買いを後押ししているのは、日銀が27日に決めた「年80兆円」とする国債保有残高の増加額メドの撤廃だ。しくみ上、無制限に購入することが可能になる積極的な買い入れ姿勢を示した。長期金利の指標である新発10年物国債の利回りは28日、マイナス0.055%と1カ月半ぶりの水準まで低下(価格は上昇)。30日は大型連休の谷間で利益確定の売りも出るが、利回りの上昇幅は限定的だ。

株式市場で景気回復期待が先行するのに対し、債券市場に広がる空気は「経済活動の制限が徐々に外されたからといって、日銀がただちに金利を引き上げることは難しい」(みずほ証券の丹治倫敦氏)というものだ。

政府は5月6日となっている緊急事態宣言の期限を延長する方針を固めたとも伝わる。活動自粛の長期化は景気の一段の下押しへの懸念を呼ぶ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊氏は「制限解除後の新型コロナ感染の再拡大リスクもあり、もう少し慎重に見極めたい投資家は債券買いに動きやすい」と話す。不況下でも金融緩和がリスク許容度を高め、株買いが増える局面が「金融相場」。株高と債券利回りの低下が併存してもおかしくないタイミングともいえる。

〔日経QUICKニュース(NQN) 松井聡〕

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