日経平均続落、午前終値104円安 米中対立激化を懸念
2020/8/27 9:13 (2020/8/27 12:08更新)
27日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比104円25銭(0.45%)安の2万3186円61銭で前場を終えた。米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)開催を前に、利益を確定しようとの動きが優勢だった。同会議ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による金融政策への言及が焦点。米国は26日、南シナ海での軍事拠点建設に関わったとして中国企業24社に事実上の禁輸措置を発動すると発表しており、米中対立も重荷になった。
寄り付きは前日の米株高を受け買いが先行したが、その後は下げに転じた。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)が26日、中国が同日朝に青海省と浙江省から南シナ海に向けて対艦弾道ミサイルを発射したと報じた。米による中国企業への禁輸措置も出て米中対立激化の懸念から、鉱業や海運など景気敏感株が売られた。
市場からは「2万3000円を超え割高感も強く、ジャクソンホール会議や地政学リスクを理由に売ってきた」(国内証券ストラテジスト)との見方があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8628億円、売買高は4億6129万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1385と、全体の約6割を占めた。値上がりは671、変わらずは111だった。
個別ではファストリ、KDDI、エムスリー、トヨタ、SUBARUは売られた。一方、決算発表のリクルートは大幅高。ダイキン、アルプスアルなども高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2020/8/27 9:13 (2020/8/27 12:08更新)
27日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比104円25銭(0.45%)安の2万3186円61銭で前場を終えた。米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)開催を前に、利益を確定しようとの動きが優勢だった。同会議ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による金融政策への言及が焦点。米国は26日、南シナ海での軍事拠点建設に関わったとして中国企業24社に事実上の禁輸措置を発動すると発表しており、米中対立も重荷になった。
寄り付きは前日の米株高を受け買いが先行したが、その後は下げに転じた。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)が26日、中国が同日朝に青海省と浙江省から南シナ海に向けて対艦弾道ミサイルを発射したと報じた。米による中国企業への禁輸措置も出て米中対立激化の懸念から、鉱業や海運など景気敏感株が売られた。
市場からは「2万3000円を超え割高感も強く、ジャクソンホール会議や地政学リスクを理由に売ってきた」(国内証券ストラテジスト)との見方があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8628億円、売買高は4億6129万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1385と、全体の約6割を占めた。値上がりは671、変わらずは111だった。
個別ではファストリ、KDDI、エムスリー、トヨタ、SUBARUは売られた。一方、決算発表のリクルートは大幅高。ダイキン、アルプスアルなども高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕