那須太社 錦輔 の日記

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日本滅亡論(藤井聡)、「お金」と「人事」で世界が見える「平和な国」日本の裏側(堤未果)

2023-04-09 23:31:00 | 読書感想文

youtubeを見ているとやたらこの2冊を発行している経営科学出版の宣伝が出て来るので買ってみた。

日本滅亡論を読んで、平和な国日本の裏側を読み始めた。

あと、ダイレクト出版という所の宣伝も出て来るので、西鋭夫氏の新説・明治維新も買ってみたが、こちらは期待外れ。

お金の流れを追え、といって明治維新の定説に異論を唱えているが、自分でお金の流れを追ってない。

新事実は全くなくて、聞いたことのある推論ばかりだった。

 

経営科学出版の本に関しては、中々面白い。

自分はいい歳をして経済のこととか全く分かってないのだが、どうも経済学というのは単なる学問ではなく宗教的な思想であるらしく、おおまかに3つの流れがあるという。

1つ目は新古典主義といって経済学の父、といわれた18世紀イギリスのアダム・スミスの思想を援用した思想で、要は経済と言うのは政府が介入すべきではない、ほっておけば自然とバランスが取れて行ってうまく収まる、という考え方。

今の国際金融資本はこれを巧妙に利用して、自らに国家機関が規制をかけられないように立ち回っている。

シカゴ学派と言われるミルトン・フリードマンが立ち上げた思想らしく、社会主義者であったチリのアジェンデ政権がクーデターで倒されたタイミングでピノチェト新大統領に招かれて弟子を送り込み、規制緩和、民営化を進めてチリ経済を外国資本に売り渡したと言われている。

経緯としては右派なのだが、思想としては極左である。

2つ目はマルクス・レーニン主義。20世紀において各社会主義国・共産主義国で他の思想を許容しない独善性から何度も大虐殺を引き起こしいったん廃れた思想だが、新古典主義に席巻された現在の世界において弱者救済という題目で再び勢力を回復しつつある。

3つ目がケインズ主義。19世紀のイギリスの経済学者、ジョン・メイナード・ケインズの思想を受け継ぐ考え方で、一国の経済と言うのは適宜国家機関がコントロールして行く必要がある、という考え方。

自分は原典を読んだわけでもないし、勉強したわけでもないが、愛国者として尊敬している藤井聡さんや堤未果さんが推しておられるケインズ主義を支持したい。

現代ではポール・クルーグマン、ジョセフ・スティグリッツがケインズ派らしく、藤井聡さんは推しておられるのだが、現在進行形の人でもあるし自分が勉強不足でもあるので評価は保留したい。

飛んだ食わせ物である可能性もある。

藤井聡さん、堤未果さんの著書を読んで、政治のことは難しくて分からないから、信頼できる政治家に任せておこう、と思っていたことを自分でも調べて考えてみようかな、という気持ちになった。

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