図書館で借りたが面白かった。
作者が元新聞社社員と書いてあったので、やや警戒していたが、説教臭さやアメリカかぶれは皆無で、ママ視点を徹底している感じで、なおかつ日米の違いについてはいずれに偏することもなく一長一短あるというスタンスで書いていた。
頭のいいひとだと思う。
そういうフェアな書き方をしている(と感じられる)作者が描くアメリカの男たちが格好良い。
良いこと言う。
アメリカ人と付き合いはないが、全般に馬鹿だというイメージを持っているが、この作品で描かれるアメリカ人たちは人生についてしっかりと考えた言葉を吐いている。
勝敗がハッキリつく競争社会で生きている男たちの心構えとでも言おうか。必ず勝てるわけではなく負ける事もある、それでも人生を投げるわけにはいかない男たちのマッチョで合理的な考え方。
昔、UFCという格闘技イベントで、ーク・コールマンが娘の前で血みどろになって負けたことを女性記者に責められた時、フィル・バローニという選手がコールマンを援護する発言をして、それを読んでなんて良いこと言う奴なんだ、と感動したが、それと同じような感想を覚えた。
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