那須太社 錦輔 の日記

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ミッション・ワイルド

2020-08-30 11:32:19 | 映画

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19世紀、アメリカの開拓民の話。ネブラスカが準州、と言う事なのでまだ大草原地帯が未開だったころ、ローラ・インガルス・ワイルダー達が暮らしたのと同じ時代ではないか。

舞台となる場所は森もあるが、草原が多い。ローラの記事を読んで、アメリカの土地のことなど検索したとき書いてあったように、大きな木が生えてない。

有名なカメラマンが撮影しているらしく映像が綺麗だ。草原の中にホテルが1軒だけ立っていて、隣に物置だかトイレだかの小さな小屋が並んでいるシーンなど印象的だ。WEB上の論評を読むとアンドリュー・ワイエスを意識している、とか書いてあったが確かにそんな感じがする。

ストーリーは西部の過酷な生活に耐えかねて精神に異常をきたした三人の女性を東部(といっても隣のアイオワ州)の教会まで送り届ける馬車の旅の物語。

そういう仕事を受け持つ人をホームズマンと言ったらしい。共同体(と言っても候補となるのは3人しかいないが)の中でくじ引きで誰が行くか決めるシーンがあった。

てことは、やはり開拓時代の生活と言うのはよほど厳しい物で、精神異常となってしまう人が結構な数いたのだろうか。

女性の方が精神的にタフだと思ってたが、この映画では精神異常になって東部に送り返されるのは女性だけ。その一人が夫に子供を作る道具のように扱われているシーンがあったが、女性の地位というか価値は男と比べて低く生活はつらかったのかもしれない。

もしくは西部は男の比率が高いから、おかしくなっても女性のように大事されず(東部に送り返すなどの処置を受けられず)、他人に害を与えない限り放置されていた、とも考えられる。

主演のトミー・リー・ジョーンズが監督も兼ねているのだが、ストーリー展開がおかしい。

ヒラリー・スワンク演じるヒロインが途中で自殺してしまうが、それなら冒頭からスワンクではなくジョーンズを描いてジョーンズの物語とすべきだった。スワンクの物語として始まったのに途中でスワンクが死ぬなど展開として不自然だ。

最後にでてくるメリル・ストリープも演技過剰で何か浮いてるし、監督の力不足、作品全体を俯瞰してまとめることができてない。

WEB上では隠れた名作、劇場公開しなかったのは見識が低い、みたいに言ってる人がいるが、そこまでの作品ではないと思う。映像の美しさは素晴らしいし俳優陣の演技も良いが、監督・脚本がダメ。

俳優がたっぷりとお金をかけて良いスタッフを集め趣味で作ったインディーズ映画、のように感じた。

ヒラリー・スワンク、メリル・ストリープが綺麗だった。

ヒラリー・スワンクは全く美人とか思ってなかったので意外だった。

 

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