MSNで23年ぶりに開催され、ファンの熱狂がドライバーたちに感銘をあたえた、と報じられていた。
23年前の優勝者、ナイジェル・マンセルが表彰式の司会をしたとのことだ。
忘れもしない。
当時、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナと、フェラーリーのアラン・プロストが激烈な闘争を繰り広げていて、自分はセナを応援していた。
速さではセナが勝っているのだが、不運なトラブルやピットの判断ミスなどで老獪なプロストに敗れることも多かった。
あのメキシコでもぶっちぎりでトップを独走していたセナが、タイヤを換えたい、と無線でピットに要求したが、ピットはそのまま走りきれ、という指示を出した。
そしたら終盤、セナのマシンのタイヤがパンクしてしまったのである。
コース脇で動かなくなったか、あるいはパンクしたマシンでのろのろとピットを目指していたか、記憶が定かではないが、セナのマシンの横を、2台の赤いフェラーリが編隊を組むように走り抜けて行く。
確か、ナイジェル・マンセルが高速コーナーでアウトコース側から誰かをぶち抜いて、格好良さに惚れ惚れした記憶もある。
印象深いレースだったが、もう23年も経ってしまったのか。
追記:関連記事を読んでたら、23年前のマンセルはウィリアムズ・ルノーで優勝していた。自分の記憶にあったのは90年のメキシコグランプリのようである。アラン・プロストが優勝。マンセルが2位で、ゲルハルト・ベルガーをアウトコースからぶち抜いた、とWikipediaの記事にあった。25年前の話だったのである。当時生まれた子供は、もう大学を卒業して社会人である。
自分はその25年で何をしてきたのだろうか、と思いをはせると、あまりにも無為に過ごしてきたことに呆然としてしまう・・・。