炭窯から少し離れた所に日本一といわれるスダジイの巨木が鎮座する志多備神
社がある。今日はそのスダジイに藁で造作した「たち」と呼ばれる大蛇を巻き付け
て荒神さんを祀る。藁250束(1束は16の小束)で作られた大蛇は長さが40㍍くらい
はある。今年の当番は桑並上で造作、今日の神事を執り行う。手前味噌だが桑炭
会のメンバーが主力となっている。神主の大蛇に祈念から始まり地区の人が大蛇
をスダジイの木まで運び、3メートルくらいのところに頭を据え付け、胴体をスダジイ
の幹に巻き付ける。経験豊かな先達が下から頭の向きや格好の細やかな指示す
る声以外の音はなく静寂の中で作業は進められる。据え付けが終わると再び神主
の祝詞で新しい大蛇に生命を吹き込む。町内にはこうした神事が地区々で行われ
ているが高齢化、若者の伝統行事離れで後継者の育成がままならず、いずれは大
蛇の作り手のなくなるのではないかと危惧される。
大蛇の頭、口を開けているようにする
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