11月16日の夜に、国民救援会北九州総支部の総会が戸畑で行われました。私はJMITU八幡地域支部に所属していますが、同じ組合員である澤山さんは、スーパー惣菜大手の東洋食品を、転勤拒否で解雇されて現在闘っています。裁判では、9月末に、会社の主張が通らず、仮処分が認められています。他にも、3名の方が、残業代未払いで裁判を闘っています。
JAL不当解雇撤回闘争では、福岡在住の元JALパイロットの方が、訴えました。JALが会社更生法を申請したときに、人員削減目標をすでに達成していたにも関わらず、組合役員経験者が対象になるように、リストラ条件を決めて、パイロット・乗員165名の大量解雇をしたものです。会社更生法での人員整理となっていますが、法律で認められていない、指名解雇がその実態です。
2010年の11月に会社更生法が適用され、大晦日に解雇され、今年年末で、丸6年になります。解雇撤回裁判は、最高裁まで行きましたが、裁判では勝つことはできませんでした。
ところが、その後、管財人による不当労働行為が都労働委員会で断罪され、その後の会社が起こした裁判で、立て続けにJAL側が敗訴して、ついに、9月23日にJALが敗訴が確定しました。JAL管財人による不当労働行為が認められ、勝訴しました。
これらは、裁判としては別なので、イコール解雇撤回というわけにはいきませんが、6年前の年末の解雇に至る過程での、会社側の不当労働行為を経て、165人の解雇が強行されたことから、敗訴が確定した解雇撤回裁判も、無関係ではありません。
会社側の違法行為が確定したのを受けて、現在、JALに対し、パイロット組合を含む3つの組合がそれぞれの立場を超えて、解決を求める要請書を送付したそうです。会社側も苦しいところで、現在東京羽田のJAL本社前での、要請行動も活発さを増しています。
裁判では負けたけれども、諦めないJALの労働者の皆さんの活動が、大きな壁をこじ開けようとしてます。私も支える会に入って、支援してきましたが、そのきっかけとなったのは、私が健和会で働いていた時の、通勤途中の朝の西小倉駅での全国キャラバン宣伝の時でした。
当時、私も議員を辞めて、新入社員として新しい道を歩みだしたばかりでした。駅前で、パイロットの方が制服を着て、署名を集められていました。本来ならば、大空を飛んでいたはずの、パイロットの方が、解決を求めて慣れない宣伝を一生懸命していました。
署名をしながら、がんばってくださいと声をかけたのが始まりでした。会社に向かう、小倉城の堀を通りながら、なぜが涙がこぼれたのを思い出します。大空を飛べない悔しさが痛いほど伝わったからです。私自身も本来ならば、議会で頑張らなければならないのに、本来の場所にいないことにも、何かしらの共感があったのかもしれません。
この日の訴えをお伺いして、献身的に闘い、そして、バザーなど物販活動をされているパイロットの方が、はやく大空を飛べるようになってもらいたいと心から願いました。
JR解雇のように、政治的な解決の道も探られているとのことでした。大空にあこがれていた少年の夢を壊してはいけません。今こそ、政治の力が問われていると感じました。