白雲去来

蜷川正大の日々是口実

大切な資料も、他人にはただの紙屑だ。

2014-04-24 11:01:02 | インポート

四月二十二日(火)晴れ。

桜が終わって寂しくなったと思ったら、嬉しいことに今は「ハナミズキ」が目を楽しませてくれる。若い頃は、路傍に咲く花や木をみてもそれほど感慨は湧かなかったが、これも歳のせいだろう。この「ハナミズキ」、東京市長の尾崎行雄氏がアメリカのワシントン市へ桜を寄贈した御礼として、1915(大正4)年にアメリカから贈られたのが最初。その後、全国に普及した。とはウイキからの受け売り。

また、この時期はツツジも美しい。国道一号線沿い、保土ヶ谷駅から東京方面に向かって右側にあるお寺の斜面には色とりどりのツツジがあって、それを見るのが楽しみである。

午後から事務所に行き、私の趣味のガラクタの整理。実は、私は多趣味である。いや趣味と言うほどのものでもないかもしれない。新聞や雑誌、あるいは読んだ本の中に興味のありそうなものがあるとスクラップする。酒のパンフレットから各地の名産品のパンフ、あるいは旅に関する本や雑誌などが山ほどある。整理が悪いものだから、確か、あれがあったはずだが・・・。と思ってもどこに仕舞ったのか思い出せない。かつて産経新聞で連載されていた「食の政治学」もスクラップしていたが、書棚のどこかに紛れ込んで行方不明となっている。金と暇がたんとあったならば、アルバイトでも雇って整理をしたいと思うのだが。

しかし私にとっては大切な資料だが、私以外の者には単なる紙屑。従って、愚妻には、私が死んだらすべて廃棄しなさいと言ってある。その他膨大な書籍も、一門の隠岐、大熊、志村、松本の四氏に贈呈するようにとも。まあ古本になるような物はネットで販売して愚妻や家族の小遣いにすればいい。そんなことを考えながら、もう少し長生きさせて下さいと、両親の仏壇に手を合わせた。相変わらず覚悟のない日々を過ごしている。

夜は、そんな自分を反省するために、みなとみらいのスーパーで買ったカツオを肴に酔狂亭で月下独酌。


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これから雨の日が多くなるのか。

2014-04-22 09:40:56 | インポート

四月二十一日(月)雨。

昨日の二十日は、二十四節気(季節を示すのに用いる言葉で、その等分点を立春などと名づける)のうちの一つで「穀雨(こくう)」ということを朝のニュースで知った。意味は「春雨が降って百穀を潤す」の意味。六月に入れば、梅の実が熟す頃に降る雨で梅雨。当然、うっとおしい雨の日が続く訳であるが、春にも菜の花が盛りの三月から四月にかけて雨が多い。これを「菜種梅雨」という。

穀物を育てる雨の「穀雨」の時期も雨の日が多いらしいが、今日は久しぶりに雨の月曜日。お陰様で花粉も飛んでいないせいもあって、体調が良いのだが、いささか二日酔い気味である。十時から所用があったのだが、体調がすぐれずに断りの電話を入れた。夕方まで何もする気になれず、ひねもす読書。ご恵送頂いた山平重樹氏の「旭龍ー沖縄ヤクザ統一への道・富永清伝」を読んだ。現在、任侠物のドキュメンタリーを書かせたら山平さんの右に出る人はいないと私は思っている。

貧乏性のせいか、美味しい物、面白い物はいっぺんに終えることが出来ずに、少しずつ楽しむ癖がある。そして「あーあもうこんなに食べてしまった」。本の場合は「もうこんなに読んでしまったのか」とため息交じりに、読むのを休んでコーヒーを飲んだり、他のことをしたりと、読み終えてしまう時間を延ばす。山平さんの本は、そんな思いのするものだった。

夕方、札幌からFBの友人の方が来訪。中華街で待ち合わせて「安記」へ。のんびりと飲みたかったが、昨日、大破・轟沈したばかりで調子良くない。一軒で解散した。帰宅後は早めに布団に入った。

Photo ※お世話になっている小川寛大さんからご恵送頂いた「昭和軍人列伝」(宝島社刊・1000+税)とても良い特集です。是非ご一読を。


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西郷さんの銅像の清洗式。

2014-04-21 12:09:47 | インポート

四月二十日(日)曇りのち晴れ。

今日は、午前十一時より上野公園にある西郷隆盛の銅像の清洗式があり東京行き。思いのほか早く東京に着いたので、上野の一つ手前の御徒町で下車しアメ横を散歩した。まだそれほど人通りは多くなく、閑散としている。ミリタリーショップでお気に入りのウインド・ブレイカーをチラ見して中店を冷かすが、当然買い物モードにはなっていないので、しばらく歩いてから上野公園へ。

昨年は、雨のせいでとても寒かった。今日も朝方は天気が悪かったので背広の上に厚手のブルゾンを着て行ったが式が始まるころから天気が回復し、暖かくなった。十一時開始。まず神事の後に来賓の祝辞。トップは慶応大学の名誉教授、小林節先生。小林先生が尊敬する人物にアメリカのジョージ・ワシントンと西郷隆盛の二人がいると話された。ワシントンが大統領になった頃はヨーロッパでは王国が多く、望めば彼もアメリカの王になれたのに、それを望まず二期務めただけで下野した。西郷も栄達を望まなかった。といった趣旨の話をなされた。

次は四宮正貴先生。曰く、西郷は、いわゆる「征韓論」を唱えたことで知られているが、それは決して朝鮮半島を「征服」しようとしたのではなく、かたくなに日本との国交を開始しようとしない李氏朝鮮を説得しようとした。現在の韓国では、豊臣秀吉、西郷隆盛、伊藤博文などは「侵略し」の汚名を着せられているが、決してそんなことはない。歴史の見直しを。といった趣旨の話をされた。

最後は、民族革新会議の犬塚博英議長。東京には歴史上の人物の銅像として有名な、皇居前の楠正成、上野の西郷さん。そして靖国神社には大村益次郎の銅像があるが、昔から国民に親しまれているは、西郷さんと大楠公。靖国神社には大村益次郎の銅像が屹立しているが、訪れる人のほとんどが大村益次郎のことを知らない。また戦前も今も日本人が尊敬する歴史上の人物は、楠正成、吉田松陰、西郷隆盛の三人。それぞれ尊皇の人であった。

その後、京都着物ハクビ学園の皆さんの手で、清掃された西郷さんに羽織袴を着せ、お祝いする太鼓、神輿などの奉納演武があり正午過ぎに終了。

Photo_2 ※正装姿の西郷さん。

終了後は、犬塚議長、秋山一成氏、大熊雄次氏らの民革の人たちや私の友人たちとアメ横の秘密基地と私が勝手に命名している中華の「新東洋」にて直会。名物の「ロー麺」などを堪能した。その後、有名な「大統領」に転戦。本店は満席で、少し先にある二号店へ。ここも一杯だったが、何とか席を作って貰い二次会。何と、大行社の小針政人氏らと遭遇。何でも二階席で飲んでいるとか。更に舟川孝氏一行ともお会いした。六時前に解散。

P1000165 ※大統領です。

横浜に着いてから、カメ&アコちゃんと合流して「颯」へ。一時間ほどで帰宅。


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草茅危言(そうぼうきげん)

2014-04-21 11:16:35 | インポート

四月十九日(土)晴れ。

先日も書いたが、ウォーキングをしていると見慣れているはずの景色なのに、車に乗っている時とは違って様々な発見がある。今日も、地下鉄の蒔田駅のすぐ横の不動産屋の壁に、なぜか李白の「洞庭湖に遊ぶ」の漢詩が書かれた木が飾られていた。ひょっとすると不動産屋さんの前は中華料理屋だったのかもしれない。

P1000164 ※これです。

洞庭 西に望めば楚江分る
水尽きて南天 雲を見ず
日は落ちて長沙秋色遠し
知らず何れの処にか湘君を弔わん

気になっている蕎麦屋に入ろうと思ったが、生憎貸切。昼間なのに法事の客でもあったのか残念。そのまま歩いて事務所まで行った。郵便物やメールなどをチェックしてから帰宅。

私の機関誌で長い間連載させて頂いている毘沙門寺岡さんの「草茅危言」は、過去に二冊の単行本になっている。最初の本は、平成十七年の十月に発行され、二冊目は五年後の平成二十二年八月に一冊目と同じ展転社から発行された。僭越ながら二冊とも跋文(ばつぶん・後書き)は私が書かせて頂いた。

その「草茅危言」の第三冊目を現在制作中である。二冊目は平成十九年の七月号から、平成二十二年の四月号までに「燃えよ祖国」に掲載されたものを編集した。現在制作中の本は、その後の四年分の中から編集した。何分にも凄い量であり、かつ良い文章ばかりなので割愛するのはもったいないが、何と言っても単行本としての体裁もある。どさっと展転社に入稿したが、先週ようやく第一稿が上がった。五月の半ば過ぎに発売予定であるが、是非ともご一読をお願い致します。

ちなみに「草茅危言」(そうぼうきげん)とは、「官途につかず、民間にあって国政を痛論すること。野にあって正言すること」である。(「中国故事成語辞典」より)

Photo ※「草茅危言」の初版と続編。


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私も暇だが、世間にはもっと暇な人が多いようだ。

2014-04-19 10:01:59 | インポート

四月十八日(金)雨。

雨の日は、花粉も飛ばないのだろう、幾らか楽だ。午前中に来客あり。オバマ来日のことやTPP、集団的自衛権などの極めて真面目な話を一時間ほど。いくらコーヒーはブラックで飲んでいてもオバマは支持できない。余りにも日本を軽視している。TPP交渉もオバマに気を遣わず国益を守って貰いたいものだ。

巷では、奉職する高校の入学式を欠席して、自分の子供の入学式に出席した高校の教諭のことで賛否両論、世間の耳目を集めていると言う。ケッ笑わせてくれるじゃネェの。こんなことで騒ぐこと自体、平和な証拠、いや暇を持て余しているのかもしれない。公務員と言うのは、言うまでもなく「公に奉仕する」ことが前提ではないか。それを放棄して「私事」を優先することのどこに公務員としての大義がある。大体、幼稚園や小学生ではあるまいし、高校の入学式に親が付いて行くと言う「幼児性」の方が問題ではないか。

世界の子供の通学路を題材にした映画が話題になっていると言う。予告編でしか見ていないが、その子供たちのことを考えたなら、高校生にもなった子供に、「一人で行って来なさい」と何故言えぬか。もう少し子離れしなさい。

韓国では、大型のフェリーが転覆するという大惨事が起きている。修学旅行で乗り合わせた高校生児童が随分と行方不明になっていると言う。同世代の子供を持つ親として、行方不明の人たちの無事と、一日も早い救出を願っているが、心配は他にもある。そのフェリーはかつて日本で就航されていた物を韓国に売却したとのこと。転覆の原因が、「日本製の船」であるとか言う難癖をつけてこなければ良いのだが。何たって、ありもしない慰安婦の「従軍」や「強制連行」を言いだし、今度は解決済みの「戦時徴用」を「国策」として問題にしている国だからなぁー。渡部昇一ではないが「萬犬虚に吠える」の例えもある。

あんまり目のかゆみがひどいので眼科に行った。アレルギーを直す目薬を貰って来たが、早く良くなれば良いのだが。出かけようとも思ったが、こんなコンディションで狭斜の巷に出ても楽しめないと思い、結局酔狂亭で月下独酌。


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