白雲去来

蜷川正大の日々是口実

壮士節。

2018-04-26 10:59:37 | 日記
四月ニ十三日(月)曇り。

ご近所さんから掘りたてのタケノコを頂いた。また社友から春の山菜の代表格ともいえる「コシアブラ」、「たらの芽」をご恵送頂いた。「コシアブラ」などはあまりこちらのスーパーなどには出回らないので、貴重な山菜でもある。夜は、タケノコの唐揚げ、若竹煮、たらの芽、コシアブラの天ぷらと、ヘルシーなものを肴に酔狂亭で独酌。

明治二十年頃で当時盛んだった自由民権運動の産物として流行したのが、「壮士節」である。街角に立ち、演説を唄にして七五調で唄ったのが始めで、当時唄っていた者は民権論者の壮士と呼ばれた人たちなので彼らが唄う唄は「壮士節」といわれた。自由民権思想を広める目的で始めた素人演劇が壮士芝居である。代表的な人に川上音二郎や神奈川県生まれの添田唖蝉坊が知られている。

過日購入した本に、その唖蝉坊の作による「ああわからない」というものが紹介されていた。風刺歌で、可笑しいのは、今の時世にぴったりなのである。

「ああわからない わからない 賢い人がなんぼでもある世の中に 馬鹿者が議員になるのがわからない 議員といふのは名ばかりで 間拔けで腑拔けで腰拔けで いつもぼんやり椅子の番 おしかつんぼかわからない」というものだ。くだらん外国の標語?を書いたプラカードを掲げるよりも、この歌でも歌ったらどうだ。そうか天に唾するか。




  

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