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271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

麦秋そして農業機械

2007-06-16 16:53:40 | 博物
今朝は5時に家を出てまた桑の実(ドドメ)の採取に出かけました。収穫と言わないのは人様の桑畑からそっと頂くからです。しかし、桑の実が沢山実る桑の木は全く手入れされているようには見えません。だから私は野鳥と季節とを競争相手としているのです。今日の戦果は40分で900gで、既に加工して壜に入っています。このロットはグラニュー糖と果糖が半々、ペクチンはやや少なめになっています。

午後、買い物に出かけるとあちこちで田植えの作業をしています。群馬のこのあたりは日本でも最も田植えの遅い地域です。寒いからではなくて、水田の裏作に麦を栽培する二毛作地帯だからです。まだ刈り取り前の麦が黄金色に色づいているのです。

この時期、桑の実・麦秋・ゲンジボタルは季節を表す3点セットのようです。「麦秋」が夏の季語であることを実感できるのが北関東です。そしてもう一つが栗や樫の花の匂いです。癖のあるにおいで、栗の花から採れる蜂蜜も黒くて個性的な香りと味が楽しめます。

田植え作業を見ていて思い出したのが亡父のこと。「公園の仕事は農業みたいだ」とよく言っていました。種まきをしても発芽率が悪く、中には3年経ってやっと発芽するプロジェクトもあります。田植えから稲刈りまでが年度末になるのです。
農家が所有する農業機械の稼働率は極めて低くなります。でも作業する時期が重なるので稼働率に眼をつぶって、借金して機械を買ってしまうのです。

私も稼働率が上がりそうにない設備の導入を真剣に考えています。デフレの時代は外注を利用して生産を上げることはそれなりのメリットがありあしたが、材料や加工費がじりじりあがるインフレの時期に入ると内製比率を高めておく必要があるのです。農繁期(年度末)には外注の取り合いになって単価が上がるのです。何よりいやなのは「加工待ち」です。なんら価値を生まない時間ですからね。
外注先に加工を任せると不良は外注の責任ですが、自社での不良は自分持ち。でも試作・開発の過程では考えた時が加工したい時です。社内のスキルとモチベーションを上げるには設計から製作まで一貫して出来ることに尽きます。

今日は休日ですからジャムも作りましたが、四日前から暖めていたアイデアの検証を始めました。材料力学・テンソルで悩んでいます。


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