前回の記事で直径20mmの半球をスタイロフォームから削り出す試みを紹介しました。やはり「おへそ」の存在は気になります。そこで担当者と打ち合わせて、最初の掘りこみをスクウェア刃(ピンカド)で行い、最後のR=3の削り残しをピンカドで削除して貰いました。なかなか良く出来たと思いました。
でも横から見ると立ち上がりの直線部が分かります。見た感じですが、どうも曲率が一様でないのです。球でも肩が張った形に感 . . . 本文を読む
昨年導入したシンクス製のCNC木工ルーターは順調に稼動しています。2次元の加工ならDXFを自動プロに食わせてGコードを吐き出して、加工前に刃物のパスを確認してから切削に取り掛かれます。担当者もこの機械のオペレーションに習熟して来ました。
文字の切り抜きも、文字の外形をDXFデータで与えてやることも出来ますし、アウトラインフォントならばそのまま彫り込みや浮き彫りにすることも可能です。今度、フォントを . . . 本文を読む
先日の記事では有効加速度の定義として以下の式が掲げられていました。この積分の式が意味するのは平均加速度であるとも言えます。
右辺を見て「積分の平均値の定理」を思い出すようなら微積分の基礎が分かっている方ですね。平均値の定理では「微分の平均値の定理」の方が馴染みがあるかもしれません。微積分の入門過程でこの定理はテイラーの定理へと発展します。
さてこの定理の直感的な意味はこんなもんでしょう。道路に . . . 本文を読む
ETCカードとカーナビは私のようにあちこち出かけるものにとっては必須アイテムと言えるでしょう。最近はETC専用の出入り口があったり、時間帯による通勤割引も利用します。100km超えるドライブでは90kmあたりで一旦ICから出て、お茶してまた高速に乗るという合法的な節約もやっています。
しかし肝心のカーナビが絶不調になりました。交差点の手前で固まる、高速に乗っても高速モードにならないなど、一般道では . . . 本文を読む
私がHIC(Head Injury Criterion)を知ったのは前にも書いたように長野県工業技術総合技術センターでの会議でした。criterionと言う単語は馴染みがないのですがstandardとほぼ同義で、辞書には「standard比較のための手本や権威ある基準.criterion価値,適合性などの判断の基準を意味するが,必ずしも比較を含まない.」とありました。語感からして何となく語源はギリ . . . 本文を読む
仕事柄、お子さんが遊具で遊んでいる様子や公園の雰囲気を記録するためにデジタルビデオカメラを常に持ち歩いています。以前はデジカメも持ち歩いていたので大変でした。デジカメでも動画は撮影出来ますが、動画のデータは大抵MOVで記録されるため編集することに支障をきたします。
やや型落ちのキャノンのDVカメラ(DM-IXY DV M5)に買い換えたのは、撮り貯めたミニDVテープを再生出来るからでした。一昨年の . . . 本文を読む
この装置を使っているところを見たら、多くの人はこれが「地盤の柔らかさ」を測定している、と考えるでしょう。しかしこれは正確ではありません。例えば1000mの高さから人が海面に落ちたとしたら、人間の脳は決定的なダメージを受けるでしょう。最近は遊具の周辺にゴムチップ舗装されることが多いのですが、前回のエントリーで紹介したように試験体はバウンドして止まります。でも落ち葉が積もった地面ではバウンドしませんで . . . 本文を読む
先日、HIC1000とGmax200を測定する装置の実習に長野まで出かけました。遊具の安全基準でも遊具の周りの地盤の衝撃吸収性能をこれら指標で評価することが決まりそうだからです。私もこの装置の開発会議に顔を出していますのでおよそのことは掴んでいますが、その日は技術系の職員を連れて行きました。
装置そのものは直径約16cmのアルミニウムの半球状で、内部に3軸の加速度センサーが組み込まれています。まず . . . 本文を読む
2007年のロボコン大賞はサレジオ高専(旧育英高専)が獲得しました。同校の武者がロボット馬と合体するというアイデアも素敵ですが、もの作りの観点から見て加工技術もダントツだったと評価して良いと思います。伝統のアルミパイプの曲げ・溶接技術が他校を引き離しています。
多くのチームのマシンはアルミの角パイプやアングルをボルトで接合して作られています。ボルトで縫うとその分重量も増えてしまいます。このような構 . . . 本文を読む
前回のエントリーで登場したのは市販品ですが、この「ちょいわるパンダ」は量産品を生産する前に作った試作品を塗り替えたものです。グリップの形状が少し異なります。クマからパンダへの移行は簡単なので工場の若者に「塗り替えて」と指示したら結果がこうなってしまいました。このままでは市販は出来そうにありませんが、まぁ作業を楽しんでくれたので大目に見ることにしましょう。でも案外受けたりして。
このパンダを使って . . . 本文を読む
群馬高専のロボット研究会から「オープンミーティング」に招待されました。この催しは高専ロボコン終了後に同校の体育館を会場として顧問の先生方・OB・学生の保護者が招かれます。目的は大会が終わってからもロボット完成度を高めること、保護者に研究会の活動状況を理解してもらうためです。夏休み頃から学校から帰りが遅くなるので心配する方もいます。
2007年のコンテストは「風林火山 ロボット騎馬戦」で、この模様は . . . 本文を読む
トライボロジー(tribology)という言葉があります。一般的には馴染みのない言葉ですが「相対運動を行いながら相互作用を及ぼしあう表面及びこれに関連する実際の諸問題に関する科学と技術」と定義されています。摩擦や磨耗の原理的な解明からそれらを防ぎ・利用する技術全般と言って良いと思います。人類が利用するエネルギーの1/2から1/3は摩擦によって失われていると言われていますから、環境問題の重要なファク . . . 本文を読む
スプリング遊具の問題点は随分前から気がついて、私のブログでもしばしば取り上げて来ました。最初のエントリーは「スプリング遊具(その1)07/06/26」でした。その頃から、今後はスプリング遊具を生産することはしない、と心に決めていました。各自治体の遊具の点検作業が進むに従って多くのスプリング遊具が使用禁止になり、撤去も進ました。具体的な新聞報道は簡単に「スプリングとリンク(その1)07/10/30」 . . . 本文を読む
明日は一月七日なので春の七草を求めてフィールドに出てみました。スーパーで「七草セット」を売っていますが、意地でも天然物を採取してやろうと思いました。自宅から車で10分走った赤城南麓の田んぼに到着、気温も13℃で暖かです。「熊出没注意」の張り紙がありましたが、見通しの良い場所なのでまず大丈夫です。
この場所は高校時代の友人に教えてもらいました。一番採取が困難なホトケノザ(コオニタビラコ)が沢山生え . . . 本文を読む
前橋の老舗書店「煥乎堂」について書いたのが5月でした。前橋に住むものにとっては旧店舗はある意味で文化の象徴でもありました。そして記事を書く過程で設計者が白井晟一であることを知ることが出来ました。この店舗が取り壊されたことは今にして思うと非常に残念でした。
最近知り合った「とんとんさん」に背中を押されるようにして群馬県に残る白井晟一の作品旧松井田町役場を見に行きました。妻の実家は安中市で、松井田町は . . . 本文を読む