271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

空間の最密充填(ケルビンの14面体)

2007-07-28 22:11:07 | 遊具
今週は徳島に出張し、そこで懐かしい遊具に再開することが出来ました。ガラス繊維強化コンクリート(GRC)で成型した遊具です。元は普通のPCでしたが、軽量化と同時に寸法精度の向上を狙ったのですが、天板の強度不足で何度も改良をした記憶があります。 二次元平面を合同な一種類の正多角形で隙間無く埋め尽くすには、正三角形、正方形、正六角形を使う3種類しかありません。この遊具は見ての通り六角柱を組み合わせて作ら . . . 本文を読む
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凧形24面体(Mini Sphere)

2007-07-24 06:19:35 | 幾何学
先週の土曜日も「ニュートンスタイル」に出かけてまたChuck Hobermanデザインによる"Mini Sphere"を買ってしまいました。パッケージから取り出して「栗のイガイガ状態」での直径は15cmです。 これを拡げると直径は約30cmになりました。回転させながら放り投げても上手く広がります。 リンク機構も実に上手く機能しています。全体の形状は凧形24面体を球面に投影した形であることは直ぐ . . . 本文を読む
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双対多面体(Switch Pitch)

2007-07-22 05:41:19 | 幾何学
ダイハツ車体が撤退した跡地にオープンしたショッピングモール「けやきウォーク」に行きました。お目当ては科学おもちゃを扱っている「ニュートンスタイル」です。欲しいおもちゃは沢山ありましたが、以前SUBALさんのブログで話題になった"Switch Pitch"を買いました。ボールに見えますが、回転させて投げ上げると表面が反転し、何とも不思議な幾何学おもちゃです。これより一回り大きく、蹴飛ばして遊べる"S . . . 本文を読む
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遊具の日常点検講習会(別所沼公園)

2007-07-21 11:07:47 | 遊具
先日(7/18)に開催された遊具の日常点検講習会の様子を簡単に紹介したいと思います。会場はさいたま市の別所沼公園で、午前中は「JPFA-2002規準(案)について」と題して、安全基準の策定の歴史から個別遊具の基準の概略を公園施設業協会の基準ワーキンググループの委員が説明をしました。昼食をはさんで午後1時から「事故事例及び 遊具点検のポイント」と題して事故の具体例を画像を多用して説明しました。 午 . . . 本文を読む
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ヌマスギ(別所沼公園)

2007-07-20 05:13:05 | 博物
先日(07/07/18)、遊具の日常点検講習会がさいたま市の別所沼公園で開催されました。静止画と動画の整理が終わっていないので、これは後日投稿します。 別所沼の周囲には一見メタセコイアのような樹木が植栽されていますが、これらは落葉性のスギ科樹木「ヌマスギ」です。年間数ヶ月も水に浸かるような地域でも根から酸素を得るために膝根(しっこん:気根の一種)が幹の周りの地面からニョキニョキ伸びています。 こ . . . 本文を読む
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カッパピア最後の日

2007-07-15 15:23:02 | 遊具
この画像は昨日撮影したもので、今は閉鎖されてしまったカッパピアの象徴的なモニュメント「母の手像」です。私はカッパピアが閉園された2003年11月30日にここを訪れていたのです。そして今どうなっているか気になって仕方が無かったので、仕事の帰りに観音山まで遠征してみました。なるべく近くで撮影したいと思ったのですが、雨には降られるし文字通り遠征になりました。ゲートは閉鎖され、不審火の後も見られます。 . . . 本文を読む
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滑り台の断面(その2)

2007-07-14 04:11:48 | 遊具
現行の「グリッサンド」の断面は上に掲げた写真のようになっています。フレームをメッキした直後に超高分子量ポリエチレンのレールを嵌めた状態です。このような半円状の断面を採用したのは、滑り台の帯電防止対策(その3)で取り上げた製品の抜本的改良という課題があったのです。この滑り台の断面は以下のようになっていました。 断面を仔細に見ると半円ではないことが分かります。またレールの数が偶数枚でセンターに隙間が . . . 本文を読む
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滑り台の断面(その1)

2007-07-13 04:47:46 | 遊具
滑り台ブログと銘打ちながら最近は滑り台ネタが途絶えて申し訳ありません。久しぶりに滑り台の話題に帰ります。 誰でも小さい頃、斜面にダンボールを敷いて滑ったことがあるはずです。これは自分で面白そうな斜面を探して「発見する滑り台」ですね。でも滑り降りるという遊びを知るのは幼稚園にあった滑り台が最初かも知れません。小学校では階段の手摺です。 通常のコの字の断面と違って多人数で入り乱れて滑るのは斜面の滑り台 . . . 本文を読む
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スプリング遊具(その3)

2007-07-10 17:50:05 | 遊具
スプリング遊具ポゴティ(特願2006-307609)の量産試作品の内部です。コイルスプリングを座屈させて使用しないので線径が随分細くなっています。材質は通常のスプリング鋼SW-C-80Cで、メインは直径8mm、サブは6mmです。計算上は百万回の使用に耐えることが出来ます。 2本のスプリングの接合部にある白いリングが超高分子量ポリエチレンの摺動部品です。遊具なので油圧機器のような精度はありませんが、 . . . 本文を読む
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川の掃除屋

2007-07-08 15:14:01 | 博物
「カワニナの食性」で使ったアジは錘を付けなかったために流されてしまいました。それで今回は少し考えました。餌はスーパーで唐揚げ用として売っていた「マメアジ」、税込み100円で10尾は入っていましたから単価は10円です。錘は3分(3/8インチ≒9mm)の鉄の丸棒です。タコ糸でアジと鉄棒を結び、3セットを川に沈めました。時間は朝の5時30分でした。 約8時間後、川に行きました。日が高いとカワニナの活動 . . . 本文を読む
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計算尺の使い心地

2007-07-07 05:32:36 | 数学
久しぶりの指数・対数ネタです。近代的な対数理論はスコットランドのネイピアが確立したことは広く知られていますね。志賀浩二さんの『数の大航海-対数の誕生と広がり』(日本評論社、初版1999年)は大変優れた著作ですが、多様体論を専門とする数学者には計算尺は必要ないと見えて、話が無限小解析に収束します。そして計算尺の起源は、ヘンミ計算尺の公式サイトによれば1620年です。以後、計算尺は350年間使い続けら . . . 本文を読む
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強度試験(タイヤブランコ)

2007-07-04 12:49:17 | 遊具
群馬県立産業技術センターで行ったタイヤブランコの回転(吊り)金具の強度試験の結果(6月26日)を公開いたします。結果はその日に分かったのですが、試験の様子を撮影した動画を公開するための手続きに時間がかかりました。 試験をするためには試験対象物を引張試験機に取り付けるための治具が必要です。治具の強度が不十分で、先に治具が破壊されてしまえば何のための試験か分からなくなります。治具はφ28mmの丸棒に厚 . . . 本文を読む
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カワニナの食性

2007-07-03 20:52:39 | 博物
ホタル好きの間ではカワニナは単なる餌でしかありませんが、しかしなかなか興味深い生き物ではあります。最初にカワニナの生態を知ったのは森圭一さんの『動物の生活リズム』(岩波科学の本、初版1972年)を通じてでした。琵琶湖の固有種ヤマトカワニナの日周運動の解明がテーマですが、カワニナの食性についても書かれています。主に石に付着した珪藻を摂取して、殻の材料も得ているのです。 その後自分でも飼育して見ました . . . 本文を読む
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水産試験場見学

2007-07-01 04:42:00 | 博物
ホタル観察仲間のグッドぐんまさんのご好意に甘えて、群馬県水産試験場を見学させて頂きました。県の研究機関は県民に対して啓蒙することも業務の一環だろうと思っています。一緒に見学したのはハンズプロダクツさん、Garage T'sさん、それにBig Pさんです。昼間この5人が集まるの初めてです。 前橋の本場では主にアユが養殖されていますが、他にコイ、ホンモロコ、ギンブナ、ヤリタナゴが飼育されていました。 . . . 本文を読む
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