さらば恋人よ（Bella Ciao）

1950年代の中ごろに日本各地で「歌声喫茶」が生まれ、20年ほど賑わったそうです。我が家にも「灯」というタバコ箱位の小さな歌集があったことを覚えています。60年代の終わり頃、私の青春時代は旧ソ連（ロシア）に対する憧れは全く無かったので歌声喫茶に行った事がありません。趣味が合わなかったのでしょうね。
歌声喫茶では主にロシア民謡が歌われていたそうですが、中にはイタリアの歌もありました。その代表曲が「さらば恋人よ、Bella Ciao」です。


大変有名な曲なので各国語版をYouTubeで聞きことが出来ます。その中で懐かしい風景が出てくるのを紹介します。


民主主義の生まれ故郷に民主主義が存在しないと投稿者は訴えているようです。

この歌を検索するとイラン版が見つかって驚きます。


2年前の大統領選挙に対する抗議運動にこの曲を被せてアップロードされました。久しぶりに当時のことを思い出します。同じ静止画を使っていますが、以下のビデオはどうでしょうか？


２年前は英語の解説もあったと記憶していますが、探しても見当たりません。こちらの方が作品としての出来が良いと思っていますが、どうでしょう。2009年のイランは「アラブの春」の先駆けだったかもしれません。

本家イタリアでこの歌を十八番にしているバンドはModena City Ramblersです。この曲を西アジアに広めたのはトルコのGrup Yorumでしょう。



さて今日を最後にYouTubeのデザインが強制的に変わります。私の許可なしにデザインが変わったので手動で昔のデザインに変更しました。

旧デザインは気に入っていたので画像として保存しました。クリックすると拡大します。変更した理由を考えてみると、以下の個人情報の開示を隠すためだと思い当たりました。

投稿者が政治的に弾圧されないための思いやりなのでしょう。YouTubeの動画を観賞する人は誰が投稿したかおよそのことが分かるととても嬉しいのです。私が最初に「お気に入り」に登録したのはギリシャ語を学ぶリトアニアの女子学生の動画でした。どんな動画を投稿してもそれによって抑圧されることの無い世界、旧デザインが復活することを強く望みます。

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