先日の記事で2次の無理数の連分数展開とペル方程式の関係について書きました。両者が深くつながっていることに興味を持ち、簡単ではありますがペル方程式の解法について書いてみる気になりました。
の最小解の組が(8、3)であることは分かっているとして話を進めます。つまり
を満たします。
さてx=8+3√7を解とする全ての係数が整数の2次方程式を作るのは簡単で、8を移項して平方するだけです。
2次方程式 . . . 本文を読む
年内に解決したい工学的な課題があって、代数の感覚を取り戻したいと思っていました。大分さび付いているのでユークリッドの互除法あたりの基礎からやり直そう。そんな折、自宅の書斎を片付けて、横の本を縦にして背表紙が見えるように整理することにしました。娘と家内に強く言われて、これがきっかけです。
沢山のお宝を発掘しましたが、その中にゲリファント他著『方程式の解き方』(東京図書、銀林浩訳、1993年)がありま . . . 本文を読む
日曜日の夕方、ネットのニュースで数学者の森毅さんが亡くなったことを知りました。調理中の火傷で入院され、敗血症性ショックのために死亡されたとのことでした。森さんの著作は解析の本や安野光雅さんとの対談集を持っていますが、一番の愛読書は『指数・対数のはなし』で同書について「同じ本を2冊持っている(その3-1)」、「同じ本を2冊持っている(その3-2)」、「同じ本を2冊持っている(その3-3)」と3回記事 . . . 本文を読む
地方に住んでおりますので都会の食の流行には少しばかり疎い。近頃話題の「食べるラー油」なる「超」味料を知ったのは今年の従兄弟会でした。横浜に住む従姉妹が、今でも入手難の桃屋の製品をお土産に持ってきてくれました。皆で試食して盛り上がったのを記憶しています。竹林の食卓でぼた餅の隣に写っています。今では他のメーカーやご当地の食材を仕込んだ製品が多種販売されています。でも小瓶で500円もするのは高いと思って . . . 本文を読む
昨年の9月に、当時話題となっていた八ッ場ダムの現場を見に行きました。そして品木ダムも見学するために草津町に入る直前、国道292号を走っていると路面から「草津節」が聞こえてびっくりしました。また今年の5月には榛名湖に下る県道33号線では「静かな湖畔」を聴きました。
自宅から近い国道353号では「チューリップ」が聞こえます。もう一ヶ所、吾妻郡嬬恋村の県道94号では「雪山讃歌」が聞こえるのですが、ここ . . . 本文を読む
先週、ホタル好きの友人からメールが届きました。ヘイケボタルが出ているという。それで梅雨も明けた日曜日(7/18)の夜に車を飛ばして現場に出かけました。見物したのは2ヶ所、どちらも見事だったのですが、2番目が特に素晴らしかった。
夜露に濡れた下草の間にも光が明滅しています。半月の明かりに照らされて、やっと分かる田んぼの畦に何頭ものホタルが固まりになっています。懐中電灯を明滅させるとあらゆる空間からホ . . . 本文を読む
明治維新後の初等教育において、初等数学を「算術」と呼んでいたことは知っていましたが、それが算数となった時期と経緯を調べています。算術も数学も学術用語ですが、算数は行政用語である事を教えてくれたのは板倉聖宣さんでした。それ以来、算数と言う用語には文部官僚の役人意識の臭いを感じるようになりました。
私の持っている数学教育に関するまとまった書籍は『遠山啓著作集』ですが、ざっと目次を追いましたが、それらし . . . 本文を読む
帰省した娘と家内を連れてスーパーTAKARA伊勢崎店に買い物に出かけました。大泉のスーパーTAKARAは私のお気に入りですが、先日、偶然この店を発見しました。今までブラジルの食材を仕入れるには車で1時間かかりましたが、伊勢崎市内なら移動時間は半分です。ありがたいです。
大泉のTAKARAの店内にはレストラン「ロデイオグリル」が営業していますが、伊勢崎店にも出店しています。いずれここでランチを楽し . . . 本文を読む
ブログを始めた2007年3月に、読書ネタで「同じ本を2冊持っている」シリーズを始めて、いくつか書きました。5回は書いたのですが、「同じ本を2冊持っている」のはこれだけではありません。ブログの原点に帰るという意義もあるので(その6)を書くことにします。
『折り紙の数理と科学』はOrugami3のパート1とパート2を川崎敏和さん(佐世保高専助教授、当時)が邦訳し、森北出版から刊行されました。2冊とも . . . 本文を読む
我が家の2階の廊下の蛍光灯が寿命で点灯しなくなりました。交換したいのですが、難点が二つ。天井までが高い、U字型の蛍光灯が古いタイプなので在庫がなかなか無い。それで階下にあった折り紙のランプシェードを持ち出して使ってみることにしました。和紙を通して光が漏れ、趣があります。まだ光源が電灯なのですが、LEDに取り替えてみたいですね。
デザインしたのは折り紙作家として著名な布施知子さんです。知り合ったの . . . 本文を読む
土日連続で東京出張が続いてお疲れ気味です。日曜日の朝、高崎駅に近づくとSLの汽笛が聞こえ、その姿をチラと認めたのです。それで自然と早足になって改札口を抜けて2番線に急ぎました。D51 498がいました。SL快速SLみなかみ号です。このSLの撮影を目的にしてはいませんので、全くの偶然ですが、久しぶりに石炭の燃える臭いを嗅ぐことが出来ました。
車掌さんもお子さんに帽子を貸して2ショット、営業第一です . . . 本文を読む
先日の記事の最後に『ファインマンさん、力学を語る』を引用して「初等的」ということについて書きました。この本を読んだのはかなり昔のことだったのですが、とても印象に残っていました。しかし記憶と言うのはあいまいなもので正確ではありません。久しぶりに同書を取り出して確認すると以下のように記されています。
「初等的」ということは、それを理解するために要求される予備知識が非常に少しでよいことを意味している。 . . . 本文を読む
ブログは情報の個人商店のようなもので、私も商店主として商品を吟味し、品揃えも多くしたいと思っています。しかし個人営業なのでコンビニのように売れ筋ばかりを陳列することは不可能です。それで店主こだわりの商品を少数陳列するのが精一杯です。中には品質の良くない商品があることはご容赦下さい。だからお客様が来てくれるのは本当に嬉しいのです。コメントを寄せて頂けるお客様には足を向けて寝られません。
しかしお客様 . . . 本文を読む
先日頂いた5kgの梅は、選別して2kgはジャムに残りは梅酒として漬け込みました。実は熟していたので本来なら梅干にするべきでしたが、梅干は人様から頂くことが多いので梅のリキュールに、肉を煮る時に使いたいという「祖母」の意向でした。体力的にきついこともあります。熟した実を使ったらどんな風に仕上がるでしょうか。
22年前に他界した祖母はまめな人で、大家族のために料理を作り、その伝統も残っています。例え . . . 本文を読む
TVのニュースでヘメロカリスの花が満開だと知りました。ヘメロカリス属のヤブカンゾウも咲いているだろうと思って近くの田んぼに出かけると、あぜ道に濃いオレンジ色の花が並んでいました。田植えが終わったこの時期、ヤブカンゾウは水田に映えます。まだ開かない「つぼみ」も早めに食べてやろうと思いました。茹でて酢味噌ですね。
先週の金曜日、昔の知り合いから久しぶりに電話を頂きました。自宅の梅が収穫期を過ぎたが、 . . . 本文を読む