271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

ゆすらうめジャム(忍耐)

2013-06-04 19:00:53 | Weblog
一昨年、ゆすらうめジャムを試作して、出来が良かったのに気を良くして園芸点で苗木を購入しました。ちゃんと根付いて花も咲きましたが、小さい苗木では採れる果実もジャムにするほどではありませんでした。そして私の知らないうちに移植され今年は花も咲きません。それでもシーズンになるとこの赤い可愛い果実を届けてくれる人がいるのです。有難いことです。頂いた果実を計量すると1280gありました。

水洗いしてから、回転式の水切り器で水を切ります。確か1コインでお釣りの来る安物ですが、随分重宝しています。しかし回転数を上げるとハンドルが外れます。また押し込めば使えるので廃棄せずに使い続けています。
さてこれからが手間のかかる作業になります。多くのゆすらうめジャムのレシピでは果実をまるごと煮て、あとで笊で種を取り除くのですが、私にはちょっとこだわりがあって、煮る前に手作業で種を除去しています。果実を指でつまむか、ぺティナイフで傷つけると種を押し出すことは簡単ですが、数が半端ではありません。赤い実の山を前するとうんざり、しかし実の数は有限、いつかは0になります。種を取り出しながらユークリッドの互除法を思い浮かべます。こちらも有限回の操作で完了します!
忍耐の作業を終えて種を抜いた(つまみ食い含む)実を計量すると798g、従って歩留まりは62%です。昔は50%の砂糖を加えましたが、今年は30%(≒240g)としました。だんだん保存性より味を優先するレシピになってきました。それにクエン酸と11gのペクチン2袋です。

完熟したユスラウメは糖度・酸度ともに低く、いわば「寝ぼけた味」なので糖分と酸を加えると味が引き立つように感じます。これは桑の実も同じで、人間が一手間かけてやるのが良いでしょうね。

仕上がったゆすらうめジャムはヨーグルトにかけて「祖母」のおやつになりました。実家の庭にもあったので懐かしい味なのです。「祖母」は8月で87歳、まだまだ元気ですが細かい作業が出来なくなりました。年相応です。

  ↓ポチッと応援お願いします!
にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 川の定点観測(6月、遊歩道) | トップ | 麩まんじゅう(栄光堂) »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なごみ)
2013-06-06 12:23:22
こんにちは^^
実家では「小梅」と呼んでいました。
間違い…でしょうか?
よく外で遊びながら取って食べました。
今思えば、蜘蛛の巣を払いながら洗わずそのまま^^;

種取り作業は大変な仕事ですね!
ざるで漉すよりよりも食感が残って美味しそうです。

祖母様、お元気そうでなによりです!
時には台所に立つこともまだありますか?
返信する
ゆすらうめジャム♪ (ようちゃんばあば)
2013-06-06 19:40:51
こどものころ となりの 家にゆすらうめの木があって 学校から帰ると よくもらいに行ってました。
色が美しいですね。
忍耐の甲斐ありますね。
酸味が少ない・・・そうですか。
うちも 父がゆすら梅の木を最近植えて 今年7粒ほど実をつけました。
いつの日か ジャムが作れるでしょう。
返信する
小梅 (271828)
2013-06-06 20:20:27
なごみさん こんばんは

ユスラウメも梅もバラ科サクラ属ですが、小梅は小さな実をつける梅が一般的です。またカリカリ梅に加工されることが多いですね。このカリカリ梅は開発されたのは群馬です。
http://akagi-foods.co.jp/modules/about/index.php?content_id=3

「祖母」は重いものが持ち上げられなくなり、計画的に調理が出来なくなりました。それでも少しは台所に立つ事はしています。何もさせないと老化が進みますから。
返信する
手仕事 (271828)
2013-06-06 20:34:28
ようちゃんばあばさん こんばんは

手作業で種だけを取り除き、果皮は残すので食感が良いと思っています。苦労しただけの見返りはあるものです。

やっと一鍋にて仕上がったと思ったら、また追加が届きました。前より大量でした。これも何とかやっつけました!ユスラウメも桑も日持ちがしないのでただ手を動かすだけです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事