271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

弁楠さんの家へ行きました

2016-05-22 13:10:41 | Weblog
弁楠さんとは新潟県十日町市で古民家再生に取り組んでいるカール・ベンクス(KARL BENGS)さんのことです。カールさんに始めてお目にかかったのは今年の2月14日、安中市の松井田文化会館の講演会でした。会場は盛況で、立ち見もでるほどでした。主催者の方々の尽力でカールさんの本拠地を皆で訪れることになったのでした。
5月15日(日)朝6時50分に安中市役所の駐車場に集合、マイクロバス2台に分譲して出発、車内では主催者の挨拶に始まって、参加者の自己紹介、これで参加者の気分が和んだようです。関越自動車道の赤城高原SAで一休みし六日町ICで高速道を降りて、国道253で十日町市街にあるベンクスさんのオフィスを訪問しました。このオフィスも古い旅館を改装した建物です。中をざっと見学してベンクスさんの説明を聞きました。彼の仕事場を見て、青い表紙の厚い本に目が留まりました。それは旧東独Dietz社版マルエン全集の”Das Kapital”第1巻でした。懐かしい。私も耄碌する前に『21世紀の資本』を読みたいと思ったのでした。
またバスに乗ってカールさんの本拠地=竹所(たけどころ)に向かいます。バスはぐんぐん山道を進み、大型バスでは来られないと納得したのです。ようやく竹所のカフェ「イエローハウス」に到着、ここでカールさんとの座談会の始まりです。

ベンクスさんは色々話してくれましたが、私の印象に残ったのは日独の正規化の違いで、例えば屋根を葺く茅、日本では隣近所総動員で駆り集めますが、ドイツのReetdachの材料は凍った湖に立ち枯れているのを機械で刈り取り一定の長さに切りそろえて販売しているそうです。
一方日本の建築業では窓枠は規格化され、図面を描くにもCADデータを張り付けるだけですが、ドイツではペアガラスの窓も家に合わせて作ってくれるそうです。私が住んでいた前橋の家は31年前に建てましたが、ドイツ製の「ドレーキップ窓」でとても高価でした。しかし今住んでいる安中の家はこれが標準仕様だったのです。おかげさまで冬も暖かい。
予定ではベンクスさんが竹所の建物を案内してくれることになっていましたが、予定が変更になり元高校の生物の先生だった方が案内を引き受けてくださいました。

結果的にこの代打が参加者には好評だったのです。イエローハウスの後ろにちょっとした池があり、ここで教えてもらったのが「クロサンショウウオ」の卵です。

普段はこの池の役割は「雪の捨て場」なのだそうですが、サンショウウオの繁殖池が重要だということをイエローハウスのオーナーが気が付いてくれないのが彼の不満なのです。

このトノサマガエルも今では準絶滅危惧(NT)種となっています。関東地方ではダルマガエルばかりです。
彼の案内で山道を進み、途中で香りの良い木の葉をむしって皆で嗅ぐ体験など。そしてベンクスさんの自宅に到着です。

壁の色を除けば普通の日本の農家です。

この自宅の入り口には鋳鉄の郵便ポストが鎮座して、郵便受けとして塚合われていましたが、ドイツ風に黄色の方が良かったかなというのが私の感想です。
竹所集落の一番下に到着するとここで待っていたのが「シェアハウス」です。現在3名の方が暮らしているそうです。シェアハウスって都会限定の施設かと思ったのですが、考え方を変えれば田舎でも用途があるのですね。

驚きの施設が消火栓です。高さ2m程で私の身長よりも高いのです。十日町のような雪国では三階建が多く、1Fはガレージで、その上に母屋が乗っている構造をよく見かけました。
帰路もちょっとした予定変更。十日町のベンクスさんのオフィス裏で和太鼓の演奏を聴くことになりました。


ここでも予定外の出来事が。それは女性の奏者のお別れ会がです。

彼女は5年間この地でALTとして勤務、これで一旦の帰国するそうです。後で聞いたことですが、また来日してべbbクスさんのオフィスに勤務するそうです。また彼女の演奏も聞けるようです。

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