国語: 現代文と古文が同配点!古文対策を万全にしよう
《出題傾向》
現古とも穏当な出題、多方面からの問題で基礎学力が問われる
関西学院大の国語は、「現代文1題+古文1題」の大問2題で構成されている。そこで気をつけてほしいのは、現代文と古文がそれぞれ75点ずつの同配点になっていることである。そのうち古文は直前対策が可能だから、最後まであきらめずに地道な努力を重ねてもらいたい。
出題形式は2006年から変わっていない。全学日程はすべてマークセンス方式である。学部個別日程の方は、マーク式+記述式を併用した出題形式をとっている。なお、2011年から、国語と地歴を合わせて120分で解くというスタイルが導入された。時間配分や解答手順をしっかり決めておかないと思わぬミスを起こしかねないので要注意である。
現代文の出典は評論がほとんどであるが、哲学・思想から政治・経済学・環境論・精神病理学にいたるまで、その内容は多岐にわたっている。古文も幅広いジャンルから出題されていて、頻出出典というべきものは特に見あたらない。ただし、受験生の苦手な近世の作品がほぼ毎年出題されているのだけは注意しておきたい。ふだんから近世作品にも目を通しておくようにしてほしい。それ以外は、現代文・古文とも年々問題のレベルが落ちて易化傾向にあるので、基礎知識があれば何も心配することはない。
《攻略ポイント1》
現代文は漢字と語句の知識を万全に
知識問題が多いので直前の対策が立てやすい。具体的にはまず漢字問題が必ず出ること。配点は12~18点ぐらいだが、これに語句の知識の問題を合わせると、20点を超えることもある。読解の練習と並行して、漢字と語句の知識は教科書や参考書・演習書を利用して万全にすることを心がけてほしい。
《攻略ポイント2》
現代文は問題文を正確によく読むこと
記述は問題数が減り、レベルも易化してきた。抜き出し問題も多く、論旨がわかれば平易な問題になっている。記述問題における解法のポイントはまず問題をよく読むことである。出題者が何をどう答えることを求めているか。そこを的確に読み取ってほしい。
《攻略ポイント3》
古文は古文常識や背景知識も身につける
古文は古語や文法知識の他に、古文常識などの背景知識も身につけておきたい。長文読解では出典を見ること。まずそこを見て、自分が何を読むのか確認しよう。自分が何を読んでいるかわからないで、主語やストーリーの展開が明らかになるはずがない。