スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

「殺虫剤」って呼ばないで ← これって隠蔽体質的考え方では?

2018-02-24 08:40:58 | 日記・エッセイ・コラム

 1月25(木) 17:29配信 の朝日新聞デジタルによれば、アース製薬が「殺虫剤」という呼び名を変えようとしているとのことです。
 アース製薬が「殺虫剤」に、「虫から人を守る」という意味の新しい呼び名をつけ、他社にも賛同を呼びかけているようです。有害、怖いといったイメージを変えるのを狙いとした新名称のようですが、こうした考え方は物事の事実や真実を隠し、消費者を誤魔化そうとするイメージ戦略に他ならないのではないでしょうか。

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アース製薬が提案する「虫ケア用品」の売り場のイメージ(朝日新聞社提供)



 「殺虫剤」って呼ばないで――。殺虫剤業界最大手のアース製薬が、マイナスイメージのある呼び名を改めようと動き始めました。他社では外装からゴキブリのイラストを消せる新商も。市場拡大を狙い、業界が取り組むソフト路線化の「効き目」はいかに…?

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金鳥「コックローチ ゴキブリがうごかなくなるスプレー」
金鳥「コックローチ ゴキブリがいなくなるスプレー」
フマキラー「ゴキファイター プロX」
売り場では、左側の、目立つデザインのフィルムで包装されている



 ハエや蚊を駆除する「アースジェット」を手がけるアース製薬は今、小売店に配る販促物のデザインをがらりと変えようとしています。従来の「殺虫剤」という言葉を消し、代わりに「虫ケア用品」を謳っています。「虫からケアする(守る)」という意味で、売り場に掲げるポップなどが3月ごろから変わる予定です。

 すでに自社ホームページは新呼称に変更。小売店や同業他社にも賛同を呼びかけています。

 基幹商品の呼称を変えるのは、その名に付きまとう負のイメージを払拭(ふっしょく)するため。同社が昨年8月に行った全国の20~60代の男女500人への調査では、殺虫剤という呼び名に「人体に有害なイメージを持つ」人が34%、「使うのが怖い」という人が17%いた。小売店からも「『殺』という字を店内に掲げたくない」という声が上がっていました。

 私としては、こういった声を寄せる人の“物の考え方”に疑問を持ってしまうのですが……!

 蚊取り線香で知られる大日本除虫菊が2月に販売開始した「コックローチ ゴキブリがうごかなくなるスプレー」など2製品は、外装に工夫があります。ゴキブリのイラストが入った外装フィルムを剥がすと、グレー地のシンプルな本体が現れます。

 素早いゴキブリを駆除するため、スプレーは手の届くところに置いておきたいが、ゴキブリのイラストが目につくのはイヤ。そんな利用者のニーズには応えたい。ところが、売り場でゴキブリ駆除剤と認識されなければ意味がない。使いやすさと売りやすさの両方を満たす新発想の二重の外装を、同社は「脱皮缶」と名付けたとのことです。

 フマキラーが2月に発売したエサでおびき出すゴキブリ用殺虫剤「ゴキファイタープロX(エックス)」は、うすい水色の球体。従来は黒い商品が多く、「見える場所に置くとゴキブリの出る家だと思われる」という声に対応したとのことです。

 日本家庭用殺虫剤工業会によると、ハエ、蚊、ゴキブリ、シロアリなどの害虫駆除剤の市場規模(2017年は約820億円)は、頭打ちの状態が続いている。一方、蚊が媒介するデング熱などの流行で、害虫駆除への関心は高まっている。業界は、マイナスイメージの払拭で市場の拡大を狙っているようです。














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