まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

アダム・スミスの味

2015年04月11日 | 日記
川上肇氏の「貧乏物語」は読んでいる。
再読する。
経済学者…宇沢弘文氏の「経済と人間の旅」
経済評論家…内橋克人氏の「共生経済が始まる―人間復興の社会を求めて」

白井聡氏…「永続敗戦論」「日本劣化論」
内田樹氏…「日本の反知性主義」「日本戦後史論」

戦後70年がたったこの国。
無条件降伏をして、アメリカの傘の下で暮らしている私たち。
傘が破れて雨が漏れていても、突風が吹いて骨だけになっていても痛痒を感じない。

足元だけ、日々の生活だけでいっぱいで、戦後何年たとうが、これからの経済がどうなろうがおかまいなしなぞとは思えない。

金銭感覚は毎日の習慣で作られていく…ことは事実。

アダム・スミスの思想と経済理論が日本に巨大な影響を及ぼしてきた事も事実。

勧められたり、紹介されたりでここの所…読書週間である。

夜の読書は遅々として進まず…2.3ページで睡魔にやられる。

「何人にも妨げられない自由な競争によってこそ、富が生まれ、豊かな社会が実
現する」
「どんなに競い合っても、人々の中に道徳やモラルが存在する限りいわゆる〝神
の見えざる手〟が動いて不平等や不均衡は生じない」
〝国富論〟(A・スミス)は期待していた。
18世紀の経済学者は資本主義の行く末までも予知出来なかった。
アダム・スミスの味は咀嚼出来ないと思われる…2015年。
当たり前だわな。
〝神の見えざる手〟なんぞ、曇りのない空にも見えない現在の社会。
手段を選ばない競争社会。
苛烈なまでの富の競争と格差。
親の遺産だけにつかまって、スローガンだけで生きている高等遊民や趣味人には、絶対に理解できないのが経済の味。


(時間毎に変化していく風景)朝の写真は美しいが。昼過ぎには太陽光線で全体が黄土色に染まる。

時代の流れの中で価値観は変化していく。
しかして、〝お金〟だけは人格さえも変える物として昔も今も普遍である。

だからこそ、経済の本を、生きたお金、血の通ったお金の本を読んで勉強をしたい。

汗を流して、時間を搾りとられて、結果〝賃金〟という些少すぎる対価をもらってきた人間の願いでもある。

勉強をしよう。

誰の為でもなく自分の為に。


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