まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

新しき世界

2017年07月21日 | 日記&映画
昨日は日中35℃を超えた。

今日はそれを超える陽射しで猛暑真っ盛り。

友人SちゃんとKさんが柳田村の天領庄屋(中谷家)で二人展。

Sちゃんの絵が売れたと一報あり‥他人事でも嬉しい。
“ほっ”とするというより“ぼっ”としている。

暑い。

映画好きのO氏が絶賛していた《新しき世界》を見た。

2013年の韓国映画でノアール(やくざというかマフィアというのか)暗黒の世界。

暑さを忘れる迫力と緻密さ‥演技力が確かな三人の俳優の競演。

左(イ・ジョンジェ)右(ファン・ジョンミン)

この映画は引き裂かれる心と抗おうとする懊悩を表現している。
舞台が暗黒街で残酷であるという事はひとまず置いておく。

引き裂くものをチェ・ミンシク(オールドボーイ、悪魔を見た‥‥)が演じる。
顔のしわにも味わいがある役者だ。

O氏は韓国映画は見ない人だった(他作品で忙しい 食わず嫌い)…のだがこの映画からどっぷりと嵌まり込む事になったそうで…

「それはチョウジョウ、重畳」…と言っておいた。

韓国映画は面白いと言葉を尽くしても、実際に画面をみて頭をカチ殴られるのとでは差がある。

殴るには、殴るに足る者が存在する。

監督は脚本からはじめたパク・フンジョン。

“悪魔を見た”脚本“隻眼の虎”監督。
どちらも見応えがあったし 主演はチェ・ミンシク。

脚本の確かさは俳優を生かす、活かす、の両方の迫力で惹きこまれる。
(残酷でも哀しい 下種でも命がけ 糞でも信義がある 罵る 平気で唾を吐く)
役つくりだけでも気が狂いそうなやくざの兄貴分を、ファン・ジョンヨンが演じきっている。
イ・ジョンジェは中堅…若い時からニヒルな俳優である。
組織と捜査と友情に引き裂かれる人間を演じる。

裏切りの元祖と言っては失礼だが“10人の泥棒たち”“暗殺”でも裏切りの選択をする役どころ。

O氏は、これぞ男の映画 文句なし★5つ評価だったが、わたくしは★4つにする。

男女の別なく生きるという事は「汝じしんであれ」という事で、「私が私が‥」「俺が 俺が…」の我ばかりでは成り立たないし在り得ない。

仕事でも 対人関係でも 家族でも 我を殺して 他を生かしながら 前向きに前向きに… 結果 誰も彼も生きていない 死んでないだけ。

そういう事だってままある。

引き裂かれて傷をおった男が選ぶ、新しき世界は‥‥熱気が隅でうずまいて行き場がなく自爆する世界なのかもしれない。

昼間は暑さでうだっている我が家の居間に蜘蛛がいる。

払っても掃いても 毎日々蜘蛛の巣をつくる。

ガンバットルねぇ。

ひたすらな営業努力に、愛情すら湧いてくるほど‥暑い日が続いている。

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