まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

クマのプーさん……ミツバチの蜜

2015年05月08日 | 日記
W市Y村R寺の住職、老師が蜂蜜を作るというて…早3年。
去年、小さなビン詰め…豆のようなビン、通常のジャムなんかのビンの4分の一位のビンで…。
蜂蜜が出来た。食べた。美味しかった。

その蜂蜜の話だが…
日本ミツバチ愛好家がミツバチの誘引に使用している欄の花。キンリョウヘン(金稜辺)という植物。
小型のシンビジウムの仲間で寒さに強く、乾燥や直射日光にも強く栽培しやすい品種。
春から初夏にかけて開花し、赤色(赤褐色)または白色(黄緑)の小輪花を、密に多数つける。
花よりもどちらかといえば葉芸(葉を茂らせる)の方が重視される。
かつて、花も株も驚くほど大きかったため、栽培用に非常に大きな温室が必要となり、豊かな生活ができる方だけの楽しみであったシンビジューム。
それが、キンリョウヘンを親に交配を重ねることで今の様に小型でキレイな花を個人宅で楽しむことができるようになったのである ...

野に咲く多くの植物は、花を咲かせます。

それらは、花の中に雄しべと雌しべを持ち…雄しべからの花粉を雌しべに受粉させることで子孫繁栄を行なっているとのが必定。
ここで登場するのが、その花粉を媒体する蜜蜂の登場。
もちろん蜜蜂だけではない。
多くの昆虫たちがこの花の香りや味に誘われて訪花し、花粉を媒体する。
つまり、野に咲く多くの植物は皆それぞれがそれぞれなりに蜜蜂を中心に多くの昆虫を誘う力を持っているのだと思う。
そんな中、キンリョウヘン(金陵辺)は、蜜腺とよばれる蜜蜂が好む蜜を分泌する部分を花の外にもっておるそうで…
他の昆虫が嫌う蟻を誘う。
そのため、このキンリョウヘンは他の昆虫を寄せ付けず、不思議と蟻を嫌わない日本蜜蜂だけが誘われる植物だそうである。
戸外に置いてみるとその力は実大(強力)で地域によっては、キンリョウヘンの花が隠れて見えなくなるほどの数の日本蜜蜂を集める。
写真で見たが…ミツバチ、ミツバチ、蜜蜂、蜜蜂、蜂、蜂、蜂、はち、はち、ハチ、ハチチチチxxxxxxxという位。
花、葉がおおわれている。

先日、Y村で友人宅にとまった。
寝室に植物があった。
見事な花が咲いていた。
 

住職(老師)の蜂蜜の元は氏の力。

冬の間、世話を欠かさず、室内でキンリョウヘンを育てている氏。

何か胸につまって込み上げてくる物があった。

氏の前ではそっけなくその事にふれなかった私だけど、なんだか…シミジミと心の中に残った風景。

豆ビンの蜂蜜の甘さよりもトロリと甘く密度が深く…心に残っってひっかかった。

普段は阿呆な事しかいわず、ちゃらりとした風情の氏。

阿呆度合が深くて磨き抜かれている。

縁の下よりも深い地下。
地下壕…防空壕で、楽しんで、ひけらかさずに生きている。

やはり…叶わない…人間がいる。