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ジレンマって何よ?

2006年08月03日 23時59分00秒 | インポート

辞書によると~
1、自分の思い通りにしたい二つの事柄のうち、一方を思い通りにすると他の一方が必然的に不都合な結果になるという苦しい立場。板ばさみ
2、三段論法の一つ・・・(以下省略)

語源は~
「di」は「2つ」を意味し、「lemma」は「仮説」「前提」を意味する。
ちなみに「3つ」になると「trilemma」、トリレンマと言う。

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ボードゲームにおけるジレンマ~
プレイヤを悩ませる「選択」である。
考えても答えが出ない(出にくい)選択を強いられること。

このジレンマこそ、ボードゲームの面白さの1つ。
強烈なジレンマ→結果を想像できない選択、1つの選択ミスが大きな結果を及ぼす状態 では、プレイヤは非常に緊張やストレスを伴います。
そこからプレイヤの行動によって結果が導きだされるわけですが、うまくいけば「うれしい」と感じ、うまくいかなければ「次こそは!」と思えるのだ。
この緊張と緩和が脳へ刺激を与える→面白い!
参考HP http://www.rbbtoday.com/column/gamelab/20060513/

クニツィア ジレンマ
聞いたことがあるかもしれない、この単語。
デザイナーのクニィツアという人のゲームはこのジレンマが多く、そこからこの言葉が生まれました。多いだけではなく、面白くて評価の高いゲームが多いからである。
ポイズン ショッテントッテン サムライ フリンケピンケ・・・etc
ボードゲーマーの多くはクニツィアのジレンマゲームに出会う度に、「クニツィアめ」と思いながらニヤリとするのである。

ジレンマのベクトル
非常に単純。物事の一般解釈的な法則、物理法則を矛盾させればいい。
点を多く取る→ゲームに勝つ という至極当たり前のことを
点を多く取る→ゲームに負ける としたらジレンマの出来上がり♪
その矛盾を成立させるためにルールを作っていく。
一番多く点を取ったプレイヤは負け、2番目に多いプレイヤの勝利。
こうすると、
単に点を多く取るゲームが一転、相手の同行を見なければならない。
シンプルながら、奥の深いゲームとなるのだ。

ジレンマの大小
ジレンマが無い(生まれない)ゲームはなかなか存在しない。
ルールやシステムでジレンマが存在しなくてもプレイすれば必ず選択やその前の比較するという行為が起こる。それはジレンマと呼べるほどのものではないかもしれないけれど・・・
スティッキー(リング&スティック)のようなアクションゲーム、子供ゲームにジレンマが存在するかどうか・・・非常に難しい。ルール・システム的にはジレンマは存在しない。
プレイヤが次のプレイヤが困難になるよう、あえて難しい棒を抜くか、といった思考をジレンマとするかどうか。。。
ボードゲームは大小種類様々なジレンマ(トリレンマ)の塊である。

面白いゲームとジレンマ
ジレンマと面白さは比例ではないが、ジレンマを感じれるゲームは面白いと思う。これは好みの問題ですが・・・。選択肢のないゲームは面白くもなんともない。選択肢があっても、やることが1つしか無いゲームも面白くない。←そういったゲームで「やること1つじゃ~ん」と言ってしまう行為もキライ。
ジレンマとは緊張・ストレス・枷のようなもの、その不自由からの脱出、開放、発散が、ボードゲームを面白いと感じさせてくれるのですね。