戦争はイケナイ!平和な世の中を作ろう!
2000年ドイツゲーム大賞受賞作トーレスをインスト!
先の大戦は悲惨な爪あとを残した。
壮大だったかつてのお城は、敵の魔法使いの手により無残に破壊さてしまったのだ。王は老いた。うんざりだ。戦争は空しい。
再度になる築城は王子たちの手にゆだねよう。
争いごとはうんざり!せめて築城は平和的にやってほしい。王の切なる願いだ。王子たちは王の命に従って築城をする。築城で最も功のあったものが次代の国王になれるのだから!ただし、あくまで平和的に、相手を押しのけるような野蛮なマネはしないように!
チェスのように競争相手を殺すとか、エル・グランデのように相手を追放する…ということがない平和なゲーム。
それがトーレスです。
もちろん建築競争ですから、相手がジャマに思える時もあります。
しかし、せっかく手にした平和を大事にしていこうではないですか!
騎士がお城にはいる
トーレスをインストするとき、いくつか気を付けるポイントがあります。騎士駒の基本的な動作はもちろんなのですが、騎士が城内部に入ったあとどうなるか!というところ。
ここの部分がかなりトリッキーで面白いのですが、説明しないと楽しみようがないですね。要は、騎士駒はすぐ隣の同じ高さの建物内部に入り(多分)階段を使って移動、上り階段は疲れるのでもっぱら下り階段&廊下で移動し、どんなに遠くても同一城内部なら1アクションポイントで移動ができる、ということです。プレイの前に実際に小さなお城を作ってみて、「ほ~ら、こんなワープみたいな移動がたったの1アクションポイントなんだよ~」と実演するといいでしょう。
原文説明書を見ると図入りで説明されています。
それを見せながら説明するのがよろしいでしょう。
アクションカード超重要
あともう一つこのゲームの重要なポイントがあります。
それはアクションカードです。
このゲームにおけるアクションカードは超強力です。
これを自在に操ることが勝利への近道でしょう。
そのためにはカードの効能を理解せねばなりません。カードはイラストで描かれていてテキストが書いてないです(注:旧版のラベンスバーガー版はテキストが書いてあります)。日本語シールを作って日本語化するか、カードの効能一覧表を用意しましょう。一覧表を渡して「ハイ理解して!」と投げ出しては良くないですね。カードは10種類だけなので、懇切丁寧に説明をしましょう。
鉄の掟:建築基準法
プレイの際の気を付けるポイントを書きます。このゲームは立体がすごいインパクトの立体ゲームなんですが、建物を建てるにあたって守るべきルールがあります。私は「建築基準法」と呼んでいますが、それはこのゲーム独特のものです。
1:敷地面積よりも高い階層は認められません
2:既存のお城をくっつけるようなマスには建築は認めません
こんなルールです。1は、例えば、あるお城の1階の面積が5だったとしましょう。すると、この城の場合、5階建てが限界なのです。6階以上は建築基準法違反です。建てるのに夢中になって違反しがちなルールなので気をつけてね。高さを稼ぐには広さが必要!なわけで、そうなると、どんどん敷地面積を広げよう、となるのですが、そこで気をつけたいルールが2です。このお城ですけど、縦横方向のみが隣接で、斜め隣接は隣接とはみなされません。あらかじめ、ゲームの準備段階でお城の基礎が置かれていますが、ゲームの進展に伴う発展の方向によって、伸びしろのある城・ない城の見極めもポイントです。
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ボードゲームランドのカバレロさんに記事を書いていただき、改行ズレ修正の為にsirouが加筆・修正を行っております。
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