もうひとつ敬意と言うか興味を表して。
どうやら「ゲームデザインとイラストを1人でやる」に俺は萌えるらしい。
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キングスプレート(カードゲーム)はトランプと将棋(チェス)の
いいとこどりをしたゲーム。
メリットを利用して様々なゲームが遊べるのが特徴。
「対戦型即興詰め将棋」→テンポが素晴らしい。
まずこのデザイナーは漢。
裏面の印刷が薄い為(黒がややグレー#333333くらい)、今回買ってくれたお客様にキレイに印刷したモノをさらに郵送してくれるとのこと。薄い印刷の分も萬印堂に払ってるだろうに・・・
たしかに黒と赤が美しいトランプデザインの色があせてたら萎える。
漢エピソード2
これはもともと金属プレートで作られたゲームが元(CLASSIC)。それのカード化したものを廉価版としている。金属製のは21000円。これには「作りたいものを作る」という職人気質を感じる。
ゲームの感じ
テストプレイでやっていたのは「中~上級編」とされるもの。
4×4のマスの対角の位置にキング(王将)を置き、
4枚の手札を用いて詰め将棋を行う。2人用。
ゲームの雰囲気が分かっている方が記事が読みやすいかと思うので公式HPをご覧ください
http://www.kingsplate.com/home/CARD_GAME.html
トランプと将棋の融合なので、スートが描かれ色別けされている。が、プレイヤは赤・黒全てを使用することになります。ぶっちゃけゲームルールには意味が無いが、黒は人型キャラクター、赤はモンスター型キャラクターになってるそうで、一安心。
※ちなみに使うカードをプレイヤ1は赤、プレイヤ2は黒と分けても、キャラクターの能力は同一になるようになっている。キャラの名称とイラストが異なるだけ。
4×4のフィールド角にキングが置かれた状態でスタート
手番が来たら
手札からカードを置く or カードを動かす
カード置く場合は基本的に自分のカードの周辺でなければならない。←つまり1手目はキングの周辺。キャラクターの特殊能力により、その原則を無視できるものもある。
将棋のようにキャラクタは固有の動き方がある。
将棋・チェスと違うのはキャラクタにレベルがあること。
レベル3のキャラクタはレベル1のキャラクタだけでは取られない。
レベル3のキャラを取るのは、レベル1のキャラが他に2体、「利いて」ないといけない。レベル2のキャラが他に1体利いていても可。
取った相手のカードは将棋のように手札に加える。(!)
つまり再利用できる。
外人とやる時はチェスのように捨て札にしてるんだそうな。
お気づきかもしれませんが、かなり引き運で左右される。
配られた4枚のカードはゲーム開始前に1度だけ
「好きな枚数を捨て、捨てた枚数だけ引く」ことができる。
それでも運要素は高い。デザイナーさんは
ポーカーのようにチップを使用し、「降りる」ルールも選択できる、と話してました。
んじゃ感想。
詰め将棋は好きなので、テンポよく対戦形式の詰め将棋は面白い。キャラの動きもカードに示されているのでそれほど苦にならない。
良げなとこ
トランプスート・数字が描かれ汎用性が高い。テストプレイ卓には他の遊び方も紹介していた。キャラ能力・レベル(コストってのもある)もある、これによって「将棋コマをカード化しただけ」ではなくなっている。
悪げなとこ
他の遊び方はHPで公開、製品内には無いこと。
汎用性が高い=あまりにプレイヤ任せなところ。
UNOはUNOしか遊べないが、トランプは様々なゲームで遊べる。デザイナはトランプのような位置づけを目指しているのかな?ゲーマーの中には固定のルールに絞った方いい場合もある。
あとシンプルなのにHPが重い。
インデックスがやや悪い。ちゃんとルールも掲載されてるよ
http://www.kingsplate.com/rule/CARD_GAME_RULE.html
総評
「オープンソースのように消費者が様々な遊び方を考えだすのはオッケーなんですか?」という問いに「ええ是非。できたらHPにメアドがあるので教えてください。」とのこと。
良くも悪くも プレイヤの好きなように遊んでください
ってことでしょうかね。
シリーズが3まで予定されていて、これにも期待と不安を併せ持つ。
トランプの位置づけ を目指している(と私は予想してる)ので今後はWebを中心に多くの情報交換があるべきと思われます。
おしゃれなイメージを演出しているので、もう少しフランクにして敷居を低くして欲しいなぁ~と感じました。
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テストプレイ中にデザイナーさんが「待った」をしてました。
どんだけ負けず嫌いやねん!
今日はTGF2010に行ってきました。
そこで出会えたゲームに感動し、久しぶりに筆をとった次第です。
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藪の中 は、殺人事件の犯人を捜しだし、
他のプレイヤを出し抜くゲーム って言えばいいかな。
8つの容疑者カード(内1つは被害者)があり、
被害者1つ、容疑者3つが中央に置かれ、
残りの容疑者カードは各プレイヤに渡されます。
プレイヤは容疑者カードの内容を見た後で
右隣のプレイヤに渡します。
さらに渡された容疑者カードを見ます。
で、こっからスタートプレイヤから「犯人当て」をしてくわけだが
重要なのは
容疑者カードの内容を見て知っているということ
他のプレイヤもカードを見て知っているということを知ってること
他のプレイヤに知られているということを知っていること
犯人当てはほぼ確実に当てることもあるし
目撃した容疑者カードの内容によっては
犯人は不確定になる。なのでそこで推理が働く。
他のプレイヤが推理したことを踏まえて推理する。
他のプレイヤに推理されることを知ってるので出し抜く
そこが非常に面白い。
理詰めだけでは犯人を特定できないバランスが良い。
さらにコンポーネントが素晴らしい。
聞けばゲームデザインとイラスト・パッケージ・取説、
すべて一人でこなしていることです。
Oink Games オインクゲームスさんのHPに
説明書のPDFがあるので是非ご覧ください。
http://oinkgms.com/
スタートプレイヤ、2番手、3番手と、推理するポイント
推理の仕方、出し抜き方が異なるのも秀逸です。
価格も安めで1500円でした(イベント価格かしら?)
自分もワード推理ゲームを考えてますが
藪の中は非常にコンパクトなルールで素晴らしく感じました。
相手の考えていることを考えるゲームが好きな人には
超絶オススメです。ざわ…です。
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体験プレイできず・・・インストラクターの方、あなたが席ゆずってくれよぉ~