今月下旬は、次々と咲く季節の花を求めてあちこちウロウロが計画されている。
花菖蒲・ハマヒルガオ・紫陽花がノミネートされているが、唯一花と関係ないのが今日の「鮎の瀬大橋」
国宝に指定された「通潤橋」の傍を通って、更に緑川の上流部に所在する。
九州中央道の無料区間が、通潤橋ICまで開通しているので、そこまではスイスイ。
▲(通潤橋)
▲(通潤橋を見上げる布田保之助像)
水に恵まれなかった白糸台地を潤す「水道橋」の建設に奔走したのは布田保之助。
昔から、橋の途中の放水路から水管の土砂等の除去のため放水が行われる。
現在は観光用に午前と午後に放水が行われるようになっている。
ただし、農業用水を必要とする田植えの時期(5月連休明け~7月中旬)くらいは放水は行われない。
遠方から来て放水を見ようとする人は、状況をネット等でチェックしておく必要がある。
▲(ムシトリナデシコ)
川岸の砂地にはムシトリナデシコの花が咲いていた。
その対岸には、三連の民家も・・。
▲(三連の民家)
家の上部は三つに分かれているが、下部は繋がっていて広い。
通潤橋の放水はないし、観光案内所も食堂・売店も定休日でお休み。
目的の「鮎の瀬大橋」に向かって車を走らせる。
鮎の瀬大橋の案内標識に翻弄されながら、やっと到着。
▲(鮎の瀬大橋)
なんともスッキリした造形の橋が突然目の前に現われた。
なぜか橋を持ち上げているようなワイヤーのような部分が赤銅色に輝いている。
▲(赤銅色の支線)
中央の支柱から向こうと此方では、色が変わって見える。
▲(鮎の瀬大橋)
駐車場に車を駐めて、歩いて渡ってみたら色の違いの理由が判った。
斜めになった線の、上部はキラキラ赤銅色に輝いているが、裏になった側は苔などで発色していない。
中央橋脚の塔を境に、上部と裏側の関係が反転するので、往復で色も反転して見える。
▲(谷底)
橋はとても高くて、緑川の上流部の流れが遙か下の方にみえる。
横から全体像が見える位置を探して、いろいろと場所を変えてみる。
▲(旧道の狭いトンネル)
曲がりくねった旧道は、かなりの部分が先般の大雨で法面崩落などにより寸断されたままになっている。
トンネルを2つ潜ってやっと、横から見える位置に来た。
▲(横から見た鮎の瀬大橋)
右手前の山の稜線が邪魔して、全体像は最後まで見ることは出来なかった。
NHKのEテレで「美の壺」という番組があるが、その中で美しい橋として紹介されていたらしい。
周りには、棚田百選に選出された棚田や、数多くの滝などが点在している。
ところが、接近経路の道路は「ポツンと一軒家」も躊躇しそうな悪路ばかり。
車を降りて、探して歩いたりもしたが、30度超えの夏日の太陽は容赦なかった。
木陰で橋を眺めながら、相方作成の握り飯と同級会で貰った漬け物で昼食。
この漬け物がとても旨かった。
昼食後も未練たらしく、脇道に逸れたりしながら滝など探したが、経路の強烈さに尻尾を巻いた。
通潤橋の付帯施設で、円形の分水器などもあるのでまた別の機会にチャレンジすることにした。
往路がほとんど昇りばかりだったので、帰路はほとんどアクセルの要らない自動車道だった。
こんなに暑ければ、花巡りもままならない。
もう少し、お手柔らかにお願いしたい。
「機嫌良く電池の切れるまで生きる」・・・しろ猫
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