消費税が上がったり郵便のシステムが変わったりするたびに、小額の切手が増えていく。
切手は総額が合えば何枚貼ってもいいというけれど、
金額を合わせるのがなかなか難しい。切手を貼る場所が足りなくなったりする。
余分に貼ってもいいらしいけれど、それもなんだか切ない。
手紙を書くたびに、これらの切手を机にばらまいて、足し算をする。
ずいぶん前のことになるけれど、憧れの切手がずらーっと貼られた手紙が来た。
高齢になって、持ち物の整理をしているらしく、
送料に見合う枚数の切手を貼ったのだと思った。
その切手は10円が多く、しかも専門店で高額で売買されているものばかり。
大切に集めていた切手を貼ったのだろうか、自分の持ち時間を見切ったのだろうか・・・
しみじみ眺めたことを思い出す。