画商や弟子に全て準備してもらえるような作家は別ですが、
そうでない画家は額縁には相当気を使います。
公募展やグループ展に出品する場合も、額縁は自分で調達します。
2、3点でも、大きなサイズになると結構な出費です。
個展をするとなると、数十点の額縁が必要となるので、相当な覚悟がいります。
自分の作品を引き立ててくれるもの、
せめて、台無しにしない額縁であってほしいと思って探します。
納得のいくものにするために自分で作る画家もいます。
自分で個展をするようになり、額縁選びが大変だということに気づきました。
ある個展会場で「これがほしい」と思う額縁に出会いました。
主催者に希望を伝えると「作家さんに直接お願いしてはどうですか」と。
額縁もその中の作品も、同じ人のもので、しかも、
会ったことはなかったものの、縁のある人でした。
額縁を譲ってほしいと伝えると、「とりあえず、絵をみせて」と。ドキッ。
結局、額縁をデザインからしてもらえることになり・・・
それから25年、お世話になっています。
その額縁との出会いで、若い頃とは違う思いを抱くようになりました。
「額縁に負けないよう いい絵を描かねば」