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群馬の田舎から情報発信!

『格差の壁をぶっ壊す』(堀江貴文)

2010-05-09 14:33:47 | 読書日記
 「日本社会の構成員ひとりひとりを対象として、生活していけるだけの一定の現金を定期的に配るというものだ。すごいシンプルだけど、下手な公共事業や貧困対策よりよっぽど効率的なはず。」

 地域間格差を是正するためには、各地域に独自色を出さないとだめ。そのためには、インパクトのある付加価値・経済効果を、企業レベルで生み出していかなければならない」「その突破口の一つが道州制である。

 福祉格差是正のためには、「死ぬまで現役の人間」であることが大切。そのためには、ずっと続けていくことのできる仕事を確保することと、同じ趣味を持つ友達を作ること。
 
 「ハッキング」とは、専門知識を用いてシステムの改変を行うこと。

  格差社会と言われているが、現代の社会の中では様々な格差が存在する。著者はやみくもに「格差はいかん」「格差は是正すべきだ」と唱える人たちに異議を唱えている。

 格差社会に対抗するための方法は二つ。一つはひたすら「上」を目指して努力し続ける。もう一つは、格差なんか気にせず、自分の置かれた状況の中で、自分の楽しみを見つけて暮らしていくこと。プライドを捨てさえすれば、今の日本に住んでいる限り、たのしく暮らすことは可能だ。

 かなり極論的は意見もありますが、単なる正当論だけを唱える本に比べ、論旨に説得力があります。著者が自分の頭で考え、自分の言葉で伝えようとしているからでしょうか。

『42歳からのルール』(田中和彦)

2010-05-09 14:21:05 | 読書日記
 「不安の正体は、実は自分の頭の中にしかない」「いつでも変化に対応できるよう、「しなやかさ」を失わないことだ。」

 「人材の価値が、どういうメカニズムで決まっていくかというと、実は極めてシンプルだ。それは、「需要と供給のバランスで決まる」

 何かを決めなければならない時の呪文
①何を決めるのか
②目的は何か
③他に方法はないのか
④実行したときに不都合はないのか

 「意識的に自分から元気に、挨拶してみてほしい。」「挨拶で本当に世界が変わる」「空気を読むな。「空気は作るものだ」

 シンプルに生きよう
①不要なものは捨てる
②引っ越しをする
③記念の写真やビデオは必要以上に撮らない
④いやいや付き合うくらいなら2次会にはいかない

 「大人になったら楽しいよ、と子供に胸をはろう」

 「家族というものは、自分で築いたとしても、いつか別の形に姿を変えるということを覚悟しなくてはならない。たからこそ、この瞬間瞬間を家族と大切に生きなくてはならない」

 「あなたの人生はこれからなのだ」

 人生、見つけようとすればまだまだ楽しいことがたくさんある。人生のピークはまだまだ先だと思って生きていけば、充実した日々が送れる。

『嘘をもうひとつだけ』(東野圭吾)

2010-05-09 14:12:13 | 読書日記
 加賀恭一郎シリーズです。

 5作の短編集で、犯人の嘘を加賀恭一郎があばいていきます。

 加賀恭一郎の鋭い観察力と、論理構成能力がどの作品にも冴えわたっています。

 テレビドラマ化されている「新参者」でもそうですが、加賀恭一郎シリーズは、主人公自体が特別華やかなキャラクターでないためか、落ち着いて犯人と加賀刑事との駆け引きが楽しめます。
 そして、人間くさい各登場人物の嘘をつく動機が、作品自体をしっとりとした良質な人間ドラマに仕立て上げています。

 短編集なだけに、ドラマ化にぴったりだと思うのですが、そのうち実現するでしょうか?